女優の松下奈緒が、二宮和也主演で放送される新春ドラマスペシャル『坊っちゃん』(フジテレビ系)にて、原作にも登場する人物の一人である“マドンナ”を演じることが分かった。これまで加賀まりこ松坂慶子松原智恵子など、その時代に最も輝く女優が同役を演じてきたが、松下は「自分なりのマドンナを演じようと思いました」と意気込んでいる。


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 文豪・夏目漱石が、教師時代の実体験をベースに描いた小説「坊っちゃん」は、四国は松山の旧制中学校に数学の教師として赴任をすることになる江戸っ子・坊っちゃんが、同僚の教師たち、生徒たちとぶつかり合い大暴れする、笑いあり涙ありの痛快な人情劇。漱石没後100周年という記念すべき2016年に放送されるドラマでは、二宮はじめ、古田新太八嶋智人山本耕史及川光博岸部一徳ら豪華俳優陣が共演する。

 「色の白い、ハイカラ頭の、背の高い美人」と原作で表現されている“マドンナ”。原作では英語教師・うらなりと婚約しているのだが、今回のドラマ化にあたり変更され、ミルクホールの女給という新たな設定が加わった。山本演じるうらなりと、及川演じる教頭 “赤シャツ” との、切なくそして激しい三角関係を繰り広げる。

 今回のドラマでマドンナは、一人の女性としての思いと、親の意思で進む縁談との板挟みになるが、坊っちゃんの言動に接していくうちにその考えが変わっていく…。

 同役への起用に松下は、「実はとてもプレッシャーに感じていた」と胸中を語るも、「自分なりのマドンナを演じたい。演じようと思いました」と気持ちの変化を明かす。そして「二宮さん演じる坊っちゃんの言動や信念に背中を押してもらったり、強くなれたりしていきます。マドンナもその一人です。見てくださる方にも同じ気持ちになっていただけるとうれしいです」とメッセージを寄せた。

 新春ドラマスペシャル『坊っちゃん』は2016年1月3日21時放送。
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