「M―1グランプリ 2024」で準優勝し、勢いそのままに今年4月から東京に進出したお笑いコンビ「バッテリィズ」。ブレイクまっただ中にいるエースと寺家が現状への思い、そして、今年のM―1へ向けた葛藤を語った。

 「M―1以降、(6月まで)休みは一日か二日ですかね」。準優勝ながら、昨年の”M―1ドリーム“をつかんだ男たちは多忙の中にいる。東京に出てきて家賃16万の家に住むエースは「借金を完済するめども立ってきた」と笑い、妻子を大阪に残している寺家は「3歳の子供がさみしがっていますね」と話した。

 今年ももうすぐ夏が来て、M―1の予選が始まる。意気込みを聞けば、想像よりもシリアスな答えが寺家から返ってきた。「M―1は僕めっちゃ好きなんですけど。去年やったネタは3年かけて作ったネタという感覚がある。でも今年はもっとそれ以上のものが求められる。その中でどう戦えるのかというのは、夜中にふと考えたりしますね」

 テレビやイベントへの出演が増え、ネタ作りに全力を注いだ昨年とは2人を取り巻く環境は大きく変化した。エースは「難しいですよ。(ネタだけに)本気は出せないし、何とも言えんですね」と葛藤を明かした。17年結成のため、ルール上は後8回出場できるが、寺家は言う。

「今年が最後かなと思います」

 M―1のその先へ。将来の目標は。「テレビにいっぱい出たいです」とエース。「楽しめるところを探して、自分なりのポジションを築けたら」と寺家。バッテリィズはこれからも、目の前のことに全力投球で挑んでいく。

編集部おすすめ