作家・有川浩が3日、『ゴロウ・デラックス』(TBS系)のゲストとして登場した。現在公開中の『レインツリーの国』を含め、『図書館戦争』、『フリーター、家を買う』、『阪急電車』、『県庁おもてなし課』など、映像化作品を数多く手掛ける売れっ子作家・有川浩の創作の秘密に迫った。


【関連】榮倉奈々&福士蒼汰、『図書館戦争』続編にかける熱い思い

 『図書館戦争』の図書隊が行動の規範とする「図書館の自由に関する宣言」は実在するという。有川はその“宣言”をたまたま耳にしたと言い「男前な宣言だと思ったんです。それを1番極端な状況で使ったらどういう風になるのかな。それだけで始まった話なんです」と誕生秘話を明かす。「これに気付いたときは焦りました。早く書かないと誰かに書かれちゃう」と、笑いながら当時を振り返る。

 『フリーター、家を買う」に関しては有川の人生と重なると話し、「私、就職活動があまりうまくいかなかった人で、夢を言い訳にして今しなければならないことを棚上げにしてきちゃったんですよ」と口にする。そして、地元の阪急電車に乗っていて思いついた作品が『阪急電車』。有川は「電車を乗っている人たちって色々とドラマを持っているなと思っていて、始発の電車に乗ったとき、2人で手をつないでいるかわいらしいカップルを見たんですけど、それを見た親しい人から『ああいうのを見て妄想をたくましくするのが君の商売ではないのか』と言われたのが始まりでしたね」と述懐していた。

 高知県観光特使の有川は「観光特使って何をしたらいいのか。私の場合、小説家なので、県庁のことを小説にしたらいいんじゃないかと提案してみたんですよ。ギッタギタにしますけど、それでよろしければと聞いてみたら『宜しくお願いします』と即答されたんです。
それがすごく格好良くて、あ、大丈夫、この人たちラストに格好よくできると思ったんです」と語った。その作品が『県庁おもてなし課』なのだそうだ。
編集部おすすめ