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仮面ライダー45周年記念プロジェクトとして生まれた本作は、42年ぶりに「仮面ライダーアマゾン」が登場する全13話のオリジナルストーリー。「仮面ライダーアマゾンオメガ」の水澤悠(はるか)と「仮面ライダーアマゾンアルファ」の鷹山仁が、ウィルスサイズの人工生命「アマゾン細胞」の集合体である<アマゾン>たちに立ち向かう様を描く。
本作が、いわゆる「異色作」と呼ばれることは、本人たちも肌身で感じている様子。藤田が「(作中に)『仮面ライダー』という言葉が出てこないんです。仮面ライダーを演じている感覚がありません」と話せば、谷口も「昔のファンに向けたメッセージも踏まえつつ、今の時代だからやる意味がある仮面ライダーになっている」と従来の仮面ライダー作品と異なる点があることを口にした。
なかでも藤田演じる水澤は、薬漬けの環境で生きてきた青年。劇中では「まるで養殖のアマゾンだ」と揶揄される。「引きこもりで親に縛られ、飼われている役です。僕自身も『勉強、勉強』『スポーツやめなさい』とか言われてきた口でした。理解できる部分が多くて演じやすかったです」。
一方、自力の野生環境で生き抜いてきた鷹山役の谷口は、自身の役どころを「昭和や平成初期の仮面ライダーイズム、やり方を現代に表現している男」と分析する。「鷹山は“野生”のパートを引き受け、テレビではやりづらいことを担当しています。
今後やりたい役をたずねると、藤田は「谷口さんに刺激を受けた」と言い、「できるとは思っていませんが、コミカルな役にチャレンジしてみたいです」と明かす。一方、すでに様々な役を経験する谷口は、『シックス・センス』でブルース・ウィルス演じるマルコム・クロウが「クソ美味しい役」だと羨望の眼差し。「あれは俳優としては幸せ。全てを騙せてあらゆる感情を経験できる。彼が他人の人生を変えていると思わせつつ、最後にあの大どんでん返し。
最後に、相棒の演技について聞いてみた。藤田が「鷹山はつかみどころがない役なのに芯がある。谷口さんのステキな芝居があるからこそ成立するカッコいいキャラです。ぜひ観てほしい」とアピール。一方、谷口も「水澤悠が主役。何も知らなかった正体不明の青年が成長していく姿を見てほしいです。藤田富は、スゴイっすよ」と太鼓判。お互いを素直にリスペクトする様に、相棒への信頼感や本作に対する充実感を滲ませた。(取材・文・写真:桜井恒二)
『仮面ライダーアマゾンズ』は、7月3日よりBS朝日にて毎週日曜深夜1時よりスタート。