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本ドラマは、幼い頃、一家心中としてもみ消された殺人事件で家族を亡くした息子・一ノ瀬浩一(草なぎ)が、名うての詐欺師となって復讐に挑む痛快エンターテインメント。21日放送の第7話では、浩一(草なぎ)は、30年前のOL殺人事件に関わっていながら、これまで何の罰も受けずに生きてきた晃(安田)に狙いを定め、事業拡大のために工場を全面改修するよう勧める。そして晃が早速、隆(藤木直人)に工事に必要な多額の費用を用立ててくれるよう頼むと、隆は意外にもそれをあっさり承諾するが、それには隆なりの考えがあり…。
前半を終えた草なぎは、「浩一を演じているうちに、どこまでが本当で、どこまでが嘘なのか、僕にもわからなくなってきて。だから、その場で楽しいとか、苦しいとか、感情が動いた方向へ演技をシフトさせることに集中した」と振り返る。
「監督が僕のベストの表情を抜いてくれて、あとはうまく編集してくれるので、すごく助けられている。スタッフとは『いいひと。』(97)以来、20年の付き合い。僕の良いところもダメなところもわかっていて、自由にのびのびやらせてもらっている。本当に愛を感じる現場ですね」と感謝しきりだ。出演者たちも劇中の“嘘”を楽しみ始めているそうで、「みんな、見えない“嘘”のバトンを渡し合っている。そこがこのドラマの面白いところ」と笑顔を見せる。
物語は、復讐を軸に怒濤の展開を見せるが、最大の敵・二科興三(市村正親)に近づくために親しくなった長男・晃(安田顕)との友情の行方も気になるところ。「安田さんとのシーンは、お互いに素が出てますね。本当に楽しくて、顔も犬のパグみたいに可愛くて和むんですよ」とうれしそう。「友情がどんどん深まっていくけれど、それでも浩一は興三への復讐心が消えることはなく、晃も絡めていろんなことを仕掛けていく。胸が痛むけれど、物語はますますドラマチックになるはず」と期待を持たせた。一方の安田は、「草なぎさんは俳優としても素晴らしい方だと思います。相手の良さを引き出してくれる。まるで一流のプロレスラーのようなんですよね。だってプロレスって相手の見せ場もないと成立しないじゃないですか」と共演を楽しんでいるようだ。
さらに、水原希子演じる相棒の女詐欺師・ハルカと、山本美月演じる興三の娘・楓(かえで)との三角関係も見どころの一つ。「きこりん(水原)と美月ちゃんが僕を取り合うなんて、すごくラッキーな役。夜、先に撮影を終えて二人が帰っちゃうと、急にテンションが下がってしまう」と嘆く草なぎ。
ドラマ『嘘の戦争』は、カンテレ・フジテレビ系列にて毎週火曜21時より放送中。