“童顔・巨乳の癒し系”にして、女流棋士として勝負師の強さを備えた大人の女性。 AKB48NGT48柏木由紀がドラマ『この恋はツミなのか!?』で任されたのは、そんな、見た目から空気感、そして所作の美しさまでが求められる役どころ。
しかも恋のお相手は年下の男子。そんな役柄に彼女はどのように臨んだのか?

【写真】柏木由紀『この恋はツミなのか!?』インタビューカット

 「ビッグコミックスペリオール」(小学館)に連載された人気漫画を実写化した本作。恋愛経験なし、協調性ゼロの童貞サラリーマン・大河(伊藤健太郎)がひょんなことから出会ったプロの将棋指しである多恵(柏木)に惹かれ、成長していくさまを描き出す。

 多恵の設定は32歳。現在27歳の柏木にとって、実年齢より5歳も上の女性を演じることになるが「(資料に)童顔・巨乳ってありましたからね(笑)。そういう意味で“童顔”という設定なんですね」と笑いつつ「ちょっと天然で抜けているところもあるけど、かわいらしくて30代でこういう女子になりたいなって思える女性でした」と語る。

 原作も含め、“男性目線”の物語は「新鮮でした。男の人ってこういうこと考えたり、女性を見てこんなこと思うんだ?って」と楽しんだ様子だが、大河と多恵の出会いのシーンでは通勤ラッシュの中で多恵の胸が期せずして大河に押し付けられ、再会シーンでは、多恵のスカートが“うっかり”まくれ上がっていてパンツが見えてしまうというシチュエーションも…。そんなお色気シーンも体当たりで挑んだ。「抵抗はほとんどなくて、すごくインパクトのある大事なシーンなので、メチャクチャこだわって、下着を10枚くらい用意してもらって、履いて、鏡で見ながらどれがいいかな?と。セクシーなシーンだけど、現場はすごく真剣に話し合いを重ねました(笑)。衣装さんとミリ単位で見え方を研究しましたからね! 個人的には大満足です(笑)」。
 恋のお相手の大河は年下の24歳。もちろん、演じる伊藤も年下だが、“年下男子”の感想は? 「年下の男の子が気を引こうとしてくれるのを『かわいい』と思う歳になったんだなぁ…と(笑)。20代の前半のころは、年下に興味がないというか、年上の人がカッコいいと思えたし、大人の男の人への憧れがあったんですけど、いつのまにか年下をかわいいと思える歳になったんだなぁと撮影しながら思いました。母性とか親心みたいな感じで『頑張れ!』って思えますね。グループでも年下の女の子といますけどみんな結構、精神年齢が高いのか、年下といるって感覚はなかったんですよ。でも(伊藤らと一緒に過ごして)男の子って結構、子どもっぽいなって(笑)。“男子”なんですよね、すぐふざけるし、かと思えば寝てたり…振り回された感じでした。でもかわいいですね」。

 ドラマでは将棋用語で「勝負がつく」を意味する「詰み」という言葉が多恵のセリフでも出てくるが、柏木が最近「詰んだ」と感じた出来事を尋ねると「(AKBで)最年長になったことですかね(笑)? 詰んだなって…」と苦笑交じりに語りつつも、どこか楽しそうだ。「最近は、自分から言うようにしてます。一周まわって、大人でいることや、ちゃんとしようというのは諦めました(笑)。ダンスの覚えも悪くなったし、間違えちゃうけど『できない』と『分からない』って積極的に言って、後輩に教えてもらうようになって楽になりましたし、距離も縮まりましたね。
最近は『ちゃんとしてくださいよ』とか言われるのも日常茶飯事になってます(笑)」。(取材・文・写真:黒豆直樹)

 ドラマ『この恋はツミなのか!?』は、MBSにて12月2日より毎週日曜24時50分、TBSにて12月4日より毎週火曜25時28分放送。
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