【写真】期待高まる! 豪華絢爛! 実写版『アラジン』フォトギャラリー
■(1)実写版ならではの厚みのあるストーリーに期待
本作は、砂漠の王国アグラバーを舞台に、貧しい青年アラジンと自由に憧れる王女ジャスミンの身分違いのロマンス、そして3つの願いを叶える魔法のランプを巡る壮大な冒険を描くエンタテイメント作品。
アニメ版の上映時間は、劇場映画としては短めの90分で、軽快なミュージカルを交えテンポよくストーリーが進行していくのが特徴。それ故に、キャラクターの背景や感情を深く描くよりも、わかりやすさが重視された印象だった。一方、実写版の尺は128分と大幅に拡大。アラジン、ジャスミン、ジーニーという主要人物はもちろん、ジャスミンの父親である国王、そしてヴィランであるジャファーなど、それぞれのキャラクターの掘り下げに期待したい。そして、物語の舞台となるアグラバーという国の背景も、アニメ版ではほぼ触れられなかった部分。それらをしっかりと描くことができれば、『アラジン』のストーリーは大きなドラマ性を持つことになるはずだ。
■(2)ウィル・スミスによる“新生ジーニー”に期待
アニメ版を観ればわかる通り、主人公のアラジンたちを差し置いて、圧倒的な存在感を放つのがランプの魔人ジーニー。声優を務めたロビン・ウィリアムズの職人芸による超絶マシンガントーク、そしてアニメならではの自由自在な表現によって、ジーニーはディズニー史上に輝く人気キャラクターとなった。それだけに、実写版ジーニーのキャスティングとキャラクター表現は映画の出来を左右するほどの重要事項。そんなジーニーを実写版で演じるのはウィル・スミス。
■(3)主人公アラジンの歌とアクション
いつか豪華な暮らしを夢見る、貧しくも優しい青年が主人公アラジンだ。ジーニーの力で偽の王子になった彼は、一目惚れした王女ジャスミンに王子として求婚するのだが、ことがうまく運ぶにつれて、分不相応な自分に嫌気がさしていく。面倒見がよく嘘もつけない、とにかく“いいヤツ”なアラジンだが、歌はもちろん、アクションを一手に引き受ける役どころでもある。実写版でアラジンを演じるのは新鋭メナ・マスード。約6ヵ月に及ぶ何百ものオーディションを経て、ようやく見つかったまさに“ダイヤの原石”で、劇中の姿からは“いいヤツ”の雰囲気がにじみ出ている。アラジン最大の魅せ場は、映画の冒頭で繰り広げられる衛兵とのチェイスシーン。アラジンの人物紹介も兼ねたシーンであり、実写ならではのアクロバティックで楽しいシーンになっていることに期待したい。■(4)実写版で最も深く描かれる王女ジャスミン
アグラバーの王様が何よりも大事にしているのが王女ジャスミン。アニメ版のジャスミンは、主張はするものの自分ではどうすることもできないことに悩む女性として描かれた。
■(5)実写ならではの豪華絢爛なミュージカルパートに期待
名曲がズラリと並ぶミュージカルパートの実写化も期待は大きい。主人公アラジンの登場曲でもある「一足お先に」で繰り広げられるアクション、ジーニーの超絶七変化「フレンド・ライク・ミー」のウィルならではのアレンジ、そして「アリ王子のお通り」の豪華絢爛なパレードなど見どころは盛りだくさん。そして、やはりディズニーアニメ随一と言っていい名曲「ホール・ニュー・ワールド」にはファンならずとも大いに期待するところだろう。新しいアラジンとジャスミン、そして魔法のじゅうたんによる、とびっきりの躍動感と映像美を見せてくれるはず。そこに前述したジャスミンの新曲も加わって、2時間8分の上映時間はあっという間に過ぎること間違いなしだ。
27年という歳月を経て、ついに実写化となった『アラジン』。ディズニー史上に残る傑作が実写化でどのように生まれ変わるのか。
映画『アラジン』は6月7日より全国公開。