NHKで放送されている『おかあさんといっしょ』の顔として絶大な人気を誇った、体操のお兄さん・よしお兄さんこと小林よしひさと『パント!』のお姉さん・りさお姉さんこと上原りさ。2019年3月に惜しまれつつ番組を卒業した2人が、番組在任中のエピソードや、これからの活動について語ってもらった。


【写真】はじける笑顔の「よしお兄さん&りさお姉さん」インタビューカット集

 14年にもわたる“お兄さん生活”を過ごしたよしお兄さん。卒業を迎えた心境を尋ねると、「自分の中では“ロス”というよりも、“ホッ”とした思いが最初にありました。風邪をひいて休むということもなく、やりきれたなという気持ちがあります。自分を褒めてあげたいなっていう、ホッとした気持ちが大きかったですね」と心情を語った。りさお姉さんも「ここまで子どもと密接に関われることはなかなかない経験なので、幸せな世界に入られたんだなって、改めて思います」と充足感を見せた。卒業で“ロス”を感じているお母さんも多いことだろうが、2人の表情はすがすがしく、言葉通り、やりきった感が感じられた。

 よしお兄さんの言葉にあるように、お兄さん&お姉さんとしての活動では、普段からの健康管理がとても大切だったようで、よしお兄さんは「自分の中で重きを置いていたのは、食事面」と明かす。

 「料理が好きなので、自炊をしていました。こだわりは、『季節の野菜や食材を食べる』こと。それが、ナチュラルに健康でいられる秘訣(ひけつ)だと思います。それから、最近は腸活もしていて、乳酸菌や発酵食品も取り入れるように気を付けていました」。

 ちなみに、よしお兄さんにとっては、筋トレや料理がリフレッシュ法の一つでもあったそうで、「そもそも筋トレが好きだったので、やればスッキリします。
逆に疲れているときにジムにいくと、むしろやりすぎちゃうくらいやってしまう(笑)。料理は、黙々と作業することでデトックスやリフレッシュになりました」と教えてくれた。 一方、りさお姉さんも「よく食べるっていうこと。食べられなくなると力が出なくなるので、食べられるときにしっかり食べるっていうのは意識してました」と当時は食事を意識していたと話す。さらに、お休みの日には、「家でアニメを観ます。『Free!』や『うたの☆プリンスさまっ♪』が好きですね」と、意外な一面をのぞかせた。

 よしお兄さんといえば、変顔やコメディセンスでも人気を博してきたが、変顔をするようになった経緯を「言葉の多くない番組で、自分の居かたやポジションを考えると、言葉に対する反応や表情や動きが大切だと思っていました。子どもたちと一緒に座って、手遊びをするときなど、ワンショットで抜いてもらったときに、何かもう1アピールした方が楽しいなと思って、表情豊かにしていたら巡り巡って変顔になった(笑)」と説明。発売されるDVDでは、そんなよしお兄さんの変顔もたっぷりと堪能できる。

 今後の活躍も気になるところだ。よしお兄さんは「体操の指導という道にプラスして、メディアのお仕事も増やしていければいいなと思っています。今までケガのことを考えてできなかったこともあるので、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。
例えばスカイダイビングとか!」、りさお姉さんは「私はもともと、ミュージカルの勉強をしていたので、ミュージカルのお仕事を目指しつつも、いろいろなことに挑戦していきたいと思っています」と語り、2人はそれぞれに新たな道へ踏み出していく。(取材・文・写真:嶋田真己)

 2人の軌跡をまとめた『NHK「おかあさんといっしょ」ブンバ・ボーン!パント!スペシャル~あそびとうたがいっぱい~』DVDは、現在発売&レンタル中。
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