新たな撮影は行わず、テレビ東京に残る資料映像と過去映像だけをつなぎ合わせて制作を行う新ドラマ『撮影の、一切ないドラマ 蛭子さん殺人事件』が、BSテレ東にて12日に放送されることが発表された。前代未聞の試みとして制作される本作の第1弾主演は蛭子能収が務める。
【写真】『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』歴代マドンナ集結<フォトギャラリー>
蛭子がこれまで出演した『田舎に泊まろう!』『いい旅・夢気分』『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』など、30年分、数百本にも上る過去映像をつなぎ合わせ、ナレーションのみを新録。新たな脚本でストーリーを作り上げた本作。タレントを切り口として、テレビ東京の懐かし映像を見せつつ、さらにそれを“ドラマで見せる”という試みだ。
物語は、日本で最も著名な漫画家・蛭子収能が殺害され、英国のテレビ局が、それまで密着取材していたテープや、過去にテレビ東京に出演した蛭子の行動や発言を分析して事件の謎に迫るという内容。蛭子能収が主人公・蛭子収能役を務めるほか、過去のテープに映っていた外国人が英テレビ局CBBのディレクター、ジョージ・ポットマン役で登場する。
脚本を手掛けたテレビ東京の高橋弘樹プロデューサーは「朝から晩まで、毎日毎日蛭子さんの映像を見ていたら頭がおかしくなりそうでした。そして、蛭子さんは本当にどうかしてます。こんな天才はもう2度と現れないと思いました」と語る。
また、本作の見どころを3つ挙げ「1つめは、過去の番組における蛭子さんの無軌道すぎる行動の数々。爆笑です。2つめは、大量の過去素材の中でも、おそらくほぼ唯一。蛭子さんが真剣に怒っているシーン。
最後は「コロナ禍で撮影をしないでどうやったら番組作れるか、という発想から生まれた番組ではありますが、作ってみたらけっこう面白い気がします」とメッセージを寄せている。
■あらすじ
作品の放送ではなく、本人が出演するだけで、視聴率はうなぎのぼり。そんな芸術家は日本に2人しかいない。おそらく宮崎駿と蛭子能収。
宮崎駿はブッキングできないだろうと踏んだイギリスのテレビ局が、一か八かで、日本で最も著名な漫画家「蛭子さん」に密着取材をオファーしたら、まさかのOKに!
しかし、蛭子さんはOA直前に殺されてしまう。スタジオで一般人を装い何者かに送り込まれた女王様に、縄で縛られる蛭子さん。その直後、番組は不自然に終了。蛭子さんが、倒れたからだと言われている。
そこで、イギリスのテレビ局 CBB は急遽放送内容を変更。
『撮影の、一切ないドラマ 蛭子さん殺人事件』は、BSテレ東/BSテレ東4Kにて12月12日21時放送。