女優の新垣結衣と俳優の星野源が「仕事」として契約結婚をした男女を演じ、社会現象にもなった人気連続ドラマが、『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』(TBS系/1月2日21時)として帰ってくる。4年ぶりに新作に挑む新垣と星野に、撮影でのエピソードや本作への思いを聞いた。
【写真】“みくり&平匡さん”感あふれる新垣結衣&星野源
★続編は「楽しみでもあり、不安もあった」(新垣)
海野つなみの同名漫画を実写化し、2016年10月期に放送された『逃げるは恥だが役に立つ』。「職ナシ」「彼氏ナシ」「居場所ナシ」の主人公・みくり(新垣)が、恋愛経験のない独身サラリーマン・平匡(星野)と契約結婚。「夫=雇用主」「妻=従業員」の雇用関係で恋愛感情を持たないはずが、生活するうちにお互いを意識しだすという新感覚社会派ラブコメディーだ。
連ドラは最終回の平均視聴率が20.8%を記録(※ビデオリサーチ調べ・関東地区)。キャストが踊る「恋ダンス」も話題を集め、社会現象となった。新垣は本作のヒットを「いろんなパズルのピースがカチッとはまった感じがしました」と言い、「作る側もすごく楽しんでいて、見てくださっている方々もそうで。多くの人たちに受け止めてもらえたのがうれしかった」とニッコリ。星野は「今の自分がいるきっかけになった作品。役者業もそうですが、音楽家としても主題歌の『恋』で多くの人に認知してもらえ、いろんなことができるようになりました」と感謝する。
昨年5月に特別編が放送された際はツイッターのトレンドで世界1位になるなど根強い人気を誇るが、新垣は「何年経っても楽しんでいただけるのはありがたい」とはにかみ、星野も「再放送が毎年あったので飽きられていないか心配でしたが、予想を上回る大反響で。世間が塞ぎ込んでいる状況だったので、喜んでいただけてうれしかったですし、元気をもらいました」と笑顔を見せる。
連ドラ終了後に続編の話は出るも、放送が決定したのは昨年の半ば。
今回も連ドラに続き、野木亜紀子が脚本を担当。みくりと平匡が本当の結婚を決め、妊娠、出産など、人生の転機や困難に立ち向かい奮闘する姿や、LGBTや年の差恋愛など、2人を取り巻くさまざまなキャラクターの生き方の多様性を描く。2人はプロットの段階から目を通していたそうで、新垣は「本当に盛りだくさんなため、稿を重ねるごとに内容が削られていって。原作を元にしつつ、ドラマでは現代と同じ時間を過ごしている設定なのでオリジナルの部分もあり、話のつなげ方はさすがでした」と野木の才能に感服。星野は「プロット時、ト書きに野木さんの気持ちが入っているのが、面白くて。それがのちにセリフで表現されると、ガラッと変わって深みがあって勉強になりました」と絶賛した。
スタッフ、キャスト陣は4年前と同じメンバーが集結。星野は「帰ってきた感があった」と穏やかな表情。
★「みくりさんがすごくかわいい」(星野) 「平匡さんはかわいいですよ」(新垣)
本作には滝沢カレンや青木崇高など、新キャストの出演も。新垣は「すごく豪華。出演シーンが短いのがもったいなくて。現場でお会いできなかった方もいるので、放送が楽しみです」と期待。星野は同じシーンが多かった青木について、「一緒にお芝居できて楽しかったです。青木さんにしかできない嫌な奴を演じられているので、ぜひ見てほしいです」と興奮気味にコメントする。
印象に残っているシーンを聞くと、新垣は「全部見てほしい」と言い、「手を振るシーンは手を振りすぎて筋肉痛になりました」と裏話を披露。また2人が初めてのことに向き合い、モヤモヤが爆発するシーンについては、「普通ならシリアスになりそうだけど、『逃げ恥』の世界だったら…と思うものを一生懸命探りながら演じていたら、そこでも筋肉痛になりました」と告白する。一方、星野は平匡がみくりのお腹にずっと話しかけるシーンを挙げ、「みくりさんがすごくかわいい。
最後に、星野は「『逃げ恥』らしくいろんなメッセージが入っていて。精神的にくるような場面もあり、全部見終わった後にタイトルの意味が分かる作品になっている」と手応えを明かし、新垣は「毎日を過ごすためのちょっとした活力になればと思い、愛情を込めて撮影しました。無事に新年を迎え、多くの方に見てもらえたら」と笑顔でアピール。4年ぶりのみくりと平匡に会えるのが楽しみで仕方ない。(取材・文/高山美穂)
『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』は、TBS系にて1月2日21時放送。
撮影=濱田英明
スタイリスト=道券芳恵(新垣)、TEPPEI(星野)
ヘア&メーク=藤尾明日香(新垣)、高草木剛(VANITES)(星野)
衣装協力(新垣)
ニット LE PHIL /LE PHIL NEWoMan 新宿店 TEL 03‐6380‐1960
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