日本を代表する名脇役たちが本人役で登場するドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京系)。2021年、新プロジェクトとして、ドラマ第3弾『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京系/毎週金曜24時12分)と、映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(4月9日公開)が始動。
【写真】『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』に出演する前野朋哉
◆File No.084 前野朋哉
都会から離れた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”。この辺ぴな撮影所に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描く新作。第12話で前野は、数々の映画、ドラマに登場する若手名脇役の代表格だが、それなのにジャスミンから「もっさりしている」と言われ腹立たしく思っている俳優“前野朋哉”役を演じた。
意外にも今回がシリーズ初出演となる前野。「前野朋哉役で選ばれたという事は、今までやってきたことを少し認めて貰ったような気持ちで、率直に嬉しかったです。バイプレイヤーズという映像の式典に出席したというか、そういう感覚でした」と喜びのコメント。現場の印象を尋ねると「松居監督は同じ歳でして、様々な俳優に演出をつけたり、現場での立ち振舞いは、すげぇなぁ…よくやるなぁ…と、刺激になりました。現場もいい意味で緊張感がなく、楽しかったです」と振り返る。
本人役を演じることについては「自分のことは特に意識しなかったのですが、同じシーンで共演した浜野謙太さんと本多力さんの事はバリバリ意識していました」と明かす。「お二人は自分の監督作に出てもらった事がありますし、ファンですし、ライバルですし、飲み仲間です。短いシーンですが、どうするんだろう? どんなトーンでこのセリフ言うんだろう?とかずっと見てました。
本作については「企画会議が楽しそうだなぁ、と思いながらいつも観ています。現実とフィクションが入り混じってて、映像業界を覗ける貴重なドラマだと思います。業界人にとっても一番楽しい作品なんじゃないでしょうか?」と評する前野。「また改めて、光石さん、田口さん、松重さん、遠藤さんが同じ画角に映っているという奇跡! 軽さから重さまで芝居重力を自在に操れるアベンジャーズならぬバイプレイヤーズのカッコいい姿は、今後も語られていく役者のバイブル的作品だと思います」とその魅力を熱く語ってくれた。
★前野朋哉/1986年1月14日岡山県出身。大学時代より、役者、映画監督として活動をスタートし、以後、映画、ドラマ、CMと幅広い作品で確かな演技力を発揮し、名バイプレイヤーとして存在感を放つ。出演作に主演を務めた映画『魔法少年☆ワイルドバージン』、『嘘八百』シリーズ、ドラマではNHK連続テレビ小説『わろてんか』、『フルーツ宅配便』『行列の女神~らーめん才遊記~』(テレビ東京系)など。『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)ではナレーションを務めるほか、「おかやま晴れの国大使」に任命されるなど活躍の場を広げている。
●『バイプレイヤーズ』第12話<最終回>の見どころは…
テレビ東京57周年 新春ドラマスペシャル『冤罪』の撮影現場では、主演の宮沢りえをはじめ、志田未来、稲葉友が、一人の新人役者の到着を待っていた。その新人役者とはまさかのあの人だった。