今年、テレビ出演本数300本超、2021年ブレイクタレント筆頭と言っても過言ではない活躍を見せるNMB48・渋谷凪咲。そのキュートなルックスとほんわかした雰囲気で発揮する、抜群の発想力とワードセンスに基づいた“大喜利力”は、本職のお笑い芸人から畏怖されるほど。
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◆冠番組スタートに「早!」と思うも、今がベストなタイミング
“関西のバラエティーに渋谷あり”とのうわさが全国区になったのは昨年夏。それから1年あまりで、渋谷はMCを務める冠番組『~凪咲と芸人~マッチング』(テレビ朝日ほか/毎週火曜26時36分※12月14日は26時41分放送)を早くもスタートさせた。この番組は、お笑いスキルの高い渋谷が、東京での相方を探すというコンセプトのもと、さまざまな芸人とマンツーマントークを展開。渋谷のほっこりした雰囲気に引っ張られ、ダイアンや三四郎といったゲスト芸人がこれまであまり見たことのないような表情やリアクションを引き出されていく様子が見どころのひとつだ。
――弱冠25歳にして、早くも冠番組のMCという大役を任されましたが、初めにオファーを聞かれた時はどんなお気持ちでしたか?
渋谷:早!って思いました(笑)。私なんかで大丈夫なんかな~っていう不安と驚きもあったんですけど、それ以上に喜びが込み上げてきて。その日から毎日見る街の景色が、いつもと同じなんですけどキラキラしているように見え出しました。
芸人さんともっといろんなお話をして、いろんなことを勉強したり吸収したり、芸人さんのことをもっと知りたいなって思っていたので、一番自分がしたかったことができるのがうれしいなって。大人数でしゃべるよりも、1対1でしゃべるほうが好きだし、落ち着くので、コンビの方でも一人ずつとじっくりお話できるのがうれしいなって思いました。
――「早!」ということは、もともと冠番組は目標としてあったんですね。
渋谷:はい! 指原(莉乃)さんが、48グループ在籍中から『指原の乱』など冠番組をされていたのを知っていて、すごいなーと思っていて。
――番組が始まって2ヵ月。周囲の反響はいかがですか?
渋谷:「冠番組すごいなー!」って出川(哲朗)さんに言っていただいたり、ハライチ・澤部(佑)さんには番組に出たいと言っていただきました。とにかく芸人さんは皆さんもれなく優しくって! 正直アイドルがいっぱいバラエティーに出てたりするので、“アイドルのくせに!”と思われてるんじゃないかと思っていたのですが、誰ひとりそんなこと思ってなくて、“すごいなー”って言ってくださるのがうれしいです。
◆手応えは「ありあり」 MCの自覚でエゴサもするように
――マッチング相手には、渋谷さんが“お笑いの完全体”と崇め奉るダイアンさんをはじめ、三四郎さん、アンジャッシュ・児嶋一哉さん、インパルス・板倉俊之さんをゲストに迎えていますが、手応えはいかがですか?
渋谷:もう、ありありですね!(笑) 視聴者の皆さんの感想もできるだけ見ているんですけど、芸人さんのファンの方も“こんな一面あるんや!”と喜んでくださっているのを見て、よかったなって。普段のバラエティーでは芸人さんは自分のダメなところを言って、それが笑いになるというのもあって、その人自身の優しい部分やいい部分をフィーチャーするのってあんまりないじゃないですか。自虐とかよりも、人としての面白さや優しさみたいなんを引き出せたらなって思っているので、そうした反応はうれしいですね。
――エゴサはよくされるんですか?
渋谷:これまであんまりしてこなかったんですけど、この番組をきっかけにいっぱいするようになりました。視聴率やTVerなどの再生回数もまったく気にしたことなかったんですけど、やっぱりそれが大切なものになってくると思うので…。
――MCとしての自覚ですかね。番組にゲストとして出られるのと、MCとしてゲストを迎えるのは全然違うと思いますが、気をつけていることはどんなことでしょう?
渋谷:とにかく失礼がないように。あとは、その方のことをもっと知ろうと思っているので、YouTubeをされてる方ならYouTubeをいっぱい見たり、ゲストの方のことを調べていくことによって、より好きになって、より尊敬心が上がって、本番当日お会いする時にめっちゃ緊張するんですけど(笑)。それくらいゲストの方を好きになってもっと知ろうと心掛けています。
――なるほど。番組を拝見してても、渋谷さんの“芸人さんリスペクト”はひしひと伝わってきます。ちなみに目標としているMCの方はいますか?
渋谷:え! う~ん…。内村(光良)さんとか…(スタッフ爆笑)。優しい、見ててあったかい番組というか、優しい笑いというか…。私がゲストとしてご一緒させていただいた時も、本当に優しくて、終わったあとにほっこり、あったかい気持ちで帰れたんです。そうした気遣いができたらいいなと思っています。
◆総選挙よりも熱い気持ちで臨む「バラバラ大選挙」
――『~凪咲と芸人~マッチング』をはじめとしたバラバラ大作戦枠で放送中の番組の中から一番面白い番組を投票で決める企画『バラバラ大選挙』が開催されます。
渋谷:今までAKBの総選挙などいろいろやってきましたけど、一番熱い気持ちが今あるというか。私はこれまで皆さんの大事な時間やお金を私のために無理はしないでくださいっていう思いが強かったんです。いつも順位が上がるのはうれしいけど、申し訳ないなっていう気持ちも持って戦っていたので、“応援してください!”って言い切れない自分がずっといたんですよね。今回の『バラバラ大選挙』はそうではなく、皆さんが面白いと思ったら、その清き一票を全力で投票してほしいと思っています!
特番になっても、今のまま変わらず、この雰囲気で続けたいなって思ってます。今は緩い感じでずーっとやらせていただいていて、それが自分らしさでもあると思うので、見てほっこりしてもらえるような、クスッと笑える楽しい時間をお届けすることは約束したいです。
――ほかの候補で意識する番組はありますか?
渋谷;よく似てるって言われるのはもう中さんの『もう中学生のおグッズ!』(毎週月曜26時36分※12月13日は26時41分放送)や、ハマ・オカモトさんと齋藤飛鳥さんの『ハマスカ放送部』(毎週木曜26時16分)なんですけど…。意識はあまりしないようにしています。自分のペースで自分が今一番ベストで面白いって思えるものを作り続ける。変なことを気にせず、自分の事だけに集中してたらいいのかなって。自分らしく戦いたいなって思います。
◆NMB48が自分の軸 忙しくても手を抜くことは絶対にしちゃいけない
――『アメトーーク!』で麒麟・川島明さんや千鳥・ノブさんに絶賛されて、その名を全国に轟かせてから1年あまりですが、取り巻く環境は激変したんじゃないですか?
渋谷:そうですね。
――渋谷さんがご出演になっていない番組でも、芸人さんや先輩女性タレントさんから名前が挙がるようになりましたが、ご自分のどういったところが評価されていると分析されてますか?
渋谷:大喜利力ですとか、天然やけどちゃんと考えて話せるとか、エピソードトークができるとか言っていただいているのを聞いても、自分じゃまったくピンとこなくて…。エピソードトークもめちゃくちゃ下手ですし、自分なりにこう話そうとかは考えてますけど、それがちゃんと発言できているとは思わないですし、大喜利も“これできた!”って手ごたえあるのもそんなにないですし、不思議な感じというか…。まだまだですっていう感じなんです、自分では。
――2022年はオーディション合格から10年の節目の年。ホームでもあるNMB48では、新曲「夢中人」でセンターを務めるなど、より飛躍の1年となりそうです。来年はどんな年にしたいですか?
渋谷:NMBは自分にとってすべてです。今の自分はとにかくNMBという軸があって、そのおかげでバラエティーや自分のやりたいことができているというのがあるので、やっぱり絶対にここ(NMB)を忙しいから適当に手を抜くとかは絶対にしちゃいけないと思ってますし、これがあるからバラエティーに呼んでいただけて、バラエティーがあるからNMBでもセンターやらせてもらえたりしている。自分にとって常にNMBが軸であり、恩返ししなくちゃいけない場所なんです。いただいた恩をNMBに返して、2022年は今のNMBで紅白に出ることが目標。シングルも発売して、『恋するフォーチュンクッキー』くらい世界中の皆さんに愛される曲をセンターで歌いたいなって思ってます。
『~凪咲と芸人~マッチング』は、テレビ朝日ほかにて毎週火曜26時36分放送(※12月14日は26時41分放送)。
【TELASA presents バラバラ大選挙】
「バラバラ大選挙」特設HPにて、12月20日(月)~2022年1月10日(月・祝)に投票受付。1月下旬グランプリ発表予定。