女優の花總まりと愛希れいかがダブルキャストで主演する東宝のミュージカル『エリザベート』が、10月より東京・帝国劇場はじめ4大都市にて上演されることが決まった。前回2020年に予定されていた4大都市公演は、新型コロナウイルスの影響で全公演中止となっていた。



【写真】4大都市を巡演 『エリザベート』各公演メインビジュアル

 自由を愛し、類なき美貌を誇ったハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートと、彼女を愛した黄泉の帝王“トート=死”。トートはエリザベートが少女の頃から彼女の愛を求め続け、彼女もいつしかトートの愛を意識するようになる。しかし、その禁じられた愛を受け入れることは、自らの死を意味した。滅亡のとばりが降りる帝国と共にエリザベートに“運命の日”が訪れる―。

 1996年に宝塚歌劇団により日本初演、2000年に東宝版が初演された本作。ミヒャエル・クンツェ(脚本/歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽/編曲)、小池修一郎(演出/訳詞)という最高のクリエイター陣と出演者が再び集結し、10月から2023年にかけ、東京、名古屋、大阪、福岡で上演される。


 エリザベート役の花總は、日本初演でタイトルロールを世界最年少で演じ、本場ウィーンの製作陣からも高い評価を得て、2019年にはオーストリア共和国有功栄誉金章を受章、国内でも読売演劇大賞優秀女優賞、菊田一夫演劇賞大賞を受賞した。本公演が四半世紀以上を共に歩んだエリザベート役の集大成となる。

 2019年より花總とともに同役を演じた愛希は、本公演も花總とダブルキャストでエリザベートを演じる。

 トート役には、山崎育三郎(東京公演のみ)、古川雄大井上芳雄(福岡公演のみ)の3俳優が集結。2020年、新型コロナウイルスの影響で幻となった“山崎トート”が、本年、ついに帝国劇場に現れる。

 フランツ・ヨーゼフには、 田代万里生/佐藤隆紀、ルキーニには黒羽麻璃央上山竜治、ルドヴィカ/マダム・ヴォルフに未来優希、ゾフィーに剣幸/涼風真世香寿たつきが顔をそろえるほか、今回の新キャストとして、ルドルフ役に甲斐翔真と立石俊樹が登場する。


 ミュージカル『エリザベート』は、東京・帝国劇場にて10月9日~11月27日、名古屋・御園座にて12月5~21日、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて12月29日~2023年1月3日、福岡・博多座にて2023年1月11~31日上演。