大野智主演のコメディドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の第7話。民放で放送中の連ドラでは、松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)に次いで好調の同作ですが、今回は平均視聴率13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、自己2番目となる高視聴率をマークしました。



 さて、初めてのケンカを経験した零治(大野)と美咲(波瑠)ですが、電話で無事仲直り。お互いに会いたい気持ちが高まり、今から会うことになりました。大人の男女が夜に会うってことは……、ムフフ。

■多分、童貞ではない!

 美咲が自宅に来ることになり、慌ててシャンパンとオードブルを用意する零治。談笑の後、帰ろうとする美咲を「あれだぞ、別にうちに泊まったっていいんだ」と、引き止める零治。それなりに覚悟をして泊まった美咲ですが、2人は別々の布団で寝るだけ……。


 後日、家に泊まらせておいてキスの一つもしなかったことを、秘書の舞子(小池栄子)に責められる零治。キスの経験を問われると、「(キスは)向こうから勝手にしてくるもんだ!」と堂々と回答。34歳で「恋愛経験はほぼゼロ」という設定の零治ですが、どうやら童貞ではなさそう……?

 舞子の助言により、観覧車でのキスを目論む零治は、美咲と遊園地デートへ。しかし、キスできないまま1周が終了……。その夜も美咲を家に泊めますが、入念な歯磨きもむなしく、またキスできません。ここまでくると、かわいいというよりも、イライラしてきますな……。


 一方、舞子は、鮫島ホテルズのライバル会社社長の和田(北村一輝)と、いともたやすくブチュー! 中学生のような零治との対比がグッときます。

■愛すべきアホ2人

 運転手の石神(杉本哲太)にキスの相談をした結果、自宅のベッドをDIYで改造することにした零治。アクシデントに見せかけて、寝ている美咲にキスするため、紐を引っ張ると脚が折れるカラクリベッドを作り上げます。この時点で番組開始から40分以上が経っていますが、どうやら、ここまでのくだりは、このアホすぎる作戦のための壮大なフリだったようです。少々、普通のピュアな恋愛ドラマっぽかったので、正直ちょっと退屈感が否めなかったのですが、さすが『セカムズ』、こういうことだったのですね!

 ここからは、零治と石神の特訓がスタート。ドリフの雷様コントよろしく、紐を引っ張っては転がり落ちるを繰り返します。
美咲の顔に見立てたヘルメットに何度も肩をぶつける大野くんが、マジで痛そう。

 そして、ついにヘルメットとキスすることに成功! そんな零治を、「社長の努力のたまものです!」と盛り立て、共に喜ぶ石神。ああ、ここに舞子さんがいてくれたら、「何バカなことしてるんですか?」ってツッコんでくれるのに……。

■ダメだこりゃ!

 次の日、ぐりぐりとリップクリームを塗りこみ、美咲を家に泊める零治。しかし、計画を実行する前に美咲からキスを迫ってきたため、計画が狂った零治は、思わず「フーン!」と言いながら顔を背けてしまいます。

 さらに、「フーン!」の瞬間に紐を引っ張ってしまい、ベッドから転がり落ちる美咲。
「いい年して何してるんですか? ベッドに細工する前に、もっとやることがあるんじゃないですか? 意気地なし!」と激怒し、零治が手を出してこないのは「大人の余裕」からだと勘違いしていた自分を責め始めます。

 正論すぎて返す言葉もないかと思いきや、「俺もこんなに気の強い女は始めてだ!」と逆切れする零治。勢いで「クビだ!」と言い放ちます。この人、何言ってるんでしょうか……。

 というわけで、童貞純度200%だった今回の『セカムズ』。過去に『プロポーズ大作戦』や『ハチミツとクローバー』(共にフジテレビ系)を手掛けた金子茂樹氏の脚本ですが、さすがに女性には描けない脚本では? ネット上でも、「声出して笑った」「お笑い番組より笑える」と好評のようですよ。
さて、次回、美咲は本当に職を失ってしまうのでしょうか? 見逃せませんね。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)