1990年代に活躍したアイドル・川越美和さん(享年35歳)が9年前に孤独死していたという衝撃の事実を、「週刊女性」(主婦と生活社)が報じた。88年にデビューし、TBSドラマ『時間ですよ 平成元年』で人気者となり、日本レコード大賞新人賞も受賞した伝説のアイドルだ。



 川越さんは2007年公開の映画『ゲゲゲの鬼太郎』にヒロイン・井上真央の母親役で出演後に突然、芸能界を引退してしまったが、記事によると、その後は不動産会社のテレホンアポイントの仕事をしていたという。

 当時の時給は1,400円で、成功報酬が契約1本につき5万円、会社が用意する東京・墨田区内のマンションで愛犬2匹と暮らしていたという。

 ただ「芸能関係の悪い人間に引っかかって、何かの保証人になってしまったみたい」(記事より)で金に困っている様子があったとか、親族からも金遣いの荒さから勘当され、さらに家賃滞納でアパートを追い出されたこともあったと伝えられる。そして、08年4月、部屋から死体で発見されるという、あまりに悲しい最後だったようだ。

 映画関係者にあたってみたところ、撮影後に姿を消したといわれる『ゲゲゲの鬼太郎』のロケに関わった関係者から話を聞くことができた。

「あの頃のことは、よく覚えています。
何しろ川越さんは撮影時、様子がおかしかったんです。ロケ現場で突然泣きだしたり、上の空だったり。心配したヘアメイクさんが声をかけたら、『裸にもされて、もうボロボロなんです』と言っていたと。結局、撮影途中で『辞める』と言いだしてしまい、事務所の人間とも音信不通状態。出演シーンを大幅カットすることになったんです」

 裸にされて……というのは、おそらく前年の映画『松ヶ根乱射事件』でのヘアヌード披露のことだろう。実話誌などでは「川越が脱いだ!」と注目されたが、これで川越がブレークすることはなく、関係者間では“脱ぎ損”とまで言われてしまったもの。
それが、彼女を精神的に追い込んでしまったのだろうか?

「作品自体の評判はよかったんですけど、コメディなのにドキュメンタリーみたいなタイトルだったから、世間には伝わりにくかったのでは? 川越さんは、ちょっと変な女性を上手に演じていたんですが、冒頭でヌードにまでなったのは、いかにも宣伝用。汚れ役をやらされていた感じもしました」(前出関係者)

 業界内では「スチャダラパーのBOSEと破局して精神を病んでいた」とか「向精神薬を飲みすぎて、体調をむしろ悪化させていた」などという話が飛び交い、聞こえてくるのは気の毒な話ばかり。その若すぎる死が、なお悲しくなってくる。
(文=片岡/NEWSIDER Tokyo)