スターバックス発祥の地、シアトルがあるアメリカ西部のワシントン州は、カフェが多いところとしても知られている。その中でも、トップレスのビキニ姿でコーヒーを淹れてくれる、テイクアウト専門のビキニカフェが注目を集めている(参考記事 http://www.cyzo.com/2017/04/post_32189.html)。



 人気を受けてビキニカフェが増加する一方、ビキニでコーヒーを出すのは公序良俗に反するとして、バリスタたちに「服を着ろ!」と求める条例が制定された。

 エベレット市では今月始め、ビキニカフェを事実上営業停止にする新たな条例が施行された。条例では、カフェの店員がビキニを着ることを禁じ、さらに肩やおなか、お尻を出したりすることも不可で、最低でもタンクトップとショートパンツを身に着けろというものである。この条例を可決した理由として同市の市議会では、ビキニカフェは、周囲で売春のような犯罪を誘発するからだとしている。

 そこで立ち上がったのが、ビキニカフェ「ヒルビリーホッティーズ」で働く7人の女性たち。彼女たちは同市議会に対して訴訟を起こし、条例の撤廃を求めた。


 その訴訟を担当する弁護士は地元紙の取材に対し、「これは単なるビキニについてだけの問題ではない。女性の権利とアメリカの憲法についての問題である。エベレット市は彼女たちの権利を、あらゆる面で侵害している」と答えている。

 肌を露出することの規定についても、「条例では『おなかや背中を見せるな』と言っているが、そもそも普通の服でも、背伸びしたりかがんだりしたら、おなかも背中も見えるではないか。また、乳房を半分以上を露出することも禁じているが、これを取り締まる警察官は、どうやって判断するというのか」と述べている。

 全米各地にも広がりつつあるという、ビキニスタイルのコーヒーショップ。
日本に上陸する前に滅亡してしまうのだろうか?