「あの人が今、何を思うか……」

 そう語るのは球界関係者だ。

 読売ジャイアンツが23日、来季のコーチングスタッフを発表。

監督には過去7度のリーグ優勝、3度の日本一に導いた原辰徳氏が就任した。一軍コーチ陣には新たに、宮本和知氏、水野雄仁氏が投手部門を務め、後藤孝志氏が打撃コーチ、元木大介氏が内野守備兼打撃コーチ、鈴木尚広氏が外野手守備走塁コーチ、相川亮二氏がバッテリーコーチに就く。また、今季限りで現役引退を発表した杉内俊哉氏がファーム投手コーチ、村田修一氏がファーム打撃コーチに就く。

 往年の名選手で固めた布陣だが、中でも注目は内野守備兼打撃コーチの元木氏だ。スポーツ紙の野球担当記者の話。

「マスコミの間で元木は“感じの悪い”男で有名。
挨拶に来た記者の名刺をその場で投げ捨てることなんて日常茶飯事。現役時代は練習嫌いで知られ、試合でも内野フライが上がったら一塁までまともに走ろうともしない。野球センスはピカイチなのですが……」

 そんな元木氏のコーチ就任について、冒頭の「あの人」が不快感をあらわにしているという。

「清原(和博)ですよ。現役時代、元木は“番長”にベッタリで、子分であることを自認していた。ところが、引退後の清原に“良からぬウワサ”が流れ始めると、途端に距離を置き始め、2016年に清原が覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けると、アカの他人を装った。
清原の逮捕についてテレビ局からコメントを求められても『全然知らないんで……』と拒否。そうした元木の態度に清原は怒り心頭だったそうです」(前出球界関係者)

 元木は23日放送の『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)でも、清原について「(長嶋)一茂さん、清原さん、松井(秀喜)は謎だった。食事にワーって行く感じではない」と説明。MCの有吉弘行から「清原さんとは、べったりじゃないんですか?」と聞かれると、「いや、違いますよ」と即座に否定した。スポーツ紙記者によれば、元木氏の前で「清原」の二文字はNGワードという。

 時流に乗って巨人軍のコーチに抜擢された元木氏と、いまだ転落人生を歩む清原氏。
なんとも無情なコントラストだ。