生田斗真

 ジャニーズ事務所に所属する俳優の生田斗真が、女優・清野菜名との結婚を発表した。生田と清野は、2015年に放送されたドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。

』(TBS)での共演をきっかけに交際に発展。5年の間に愛を育み、見事ゴールインしたわけだ。

 生田といえば、ジャニーズ事務所に所属しながらもグループアイドルとしてCDデビューすることなく、新たに俳優路線を切り開いた先駆者の1人。そして、この生田と共に役者業1本で活動を続けてきたのが盟友・風間俊介長谷川純だ。実はこの3人、ジャニーズJr.時代には同じユニットを組み、ファンの間で「絶対にデビューするはず」と言われていたほどの人気を誇っていた。ジャニーズのアイドルたちへのインタビューも行うライターのA氏はこう語る。

「02年、生田と風間と長谷川、それから山下智久の4人でFOUR TOPSというグループが組まれました。タッキー&翼のバックダンサーを務めたり、バラエティ番組に出たりと高い人気を誇り、この4人のデビューを望む声も本当に多かった。しかし、03年に山下がNEWSとしてデビューすることになり、解散を余儀なくされた。今でもジャニーズファンの間では『伝説のグループ』と言われており、タッキー&翼が引退のステージを飾った18年末の『ジャニーズカウントダウンライブ』で、一夜限りの再結成をした際には大きな話題となりました」

 ジャニーズのアイドルグループとして共にデビューすることは叶わなかった4人だが、その後生田、風間、長谷川は単身で俳優路線を切り開き「CDデビューをしなくても生き残っていける」ということを証明してみせた。

 生田はドラマや映画で次々と主演を飾り、11年にはジャニーズで初めてブルーリボン賞新人賞を受賞。俳優として確固たる地位を築いたが、今回の結婚を機により仕事の幅も広がっていくだろう。

 また、風間も現在、大河ドラマ麒麟がくる』で徳川家康という重要な役を演じており、名バイプレイヤーとして着実にキャリアを積んでいる。さらに、日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』でもパーソナリティーを務め、マルチな活動を展開中だ。

 山下に関しては、一時期ジャニーズ退所の噂も囁かれていたが、現在は後輩グループのプロデュースを手がけ、若手の育成に着手。そして、この6月から配信されるhuluオリジナルドラマ『THE HEAD』では、全編英語セリフに挑み、世界を視野に入れた活動を広げている。

 一方、目立たないように見える長谷川も、現在は舞台を中心に芝居の仕事は順調な様子。前出のライターA氏はこの4人を「滝沢世代」と呼び、今後のジャニーズ事務所の屋台骨になっていく可能性を示唆する。

「20年前に滝沢秀明が先頭に立ちムーブメントを起こした『ジャニーズJr.黄金時代』のメンバーでもあるこの4人は、今まさに滝沢体制に移行しつつあるジャニーズにおいて屋台骨のような存在になっていくかもしれません。というのも、滝沢のアイドル引退によってこの4人も『今後のジャニーズをどう支えていくか』というようなことを考え始めていると聞きました。生田・風間は俳優仕事を増やすことで後輩たちにバーター枠を提供していくでしょうし、山下の海外志向も後輩たちの刺激になる。さらにジャニーズの肝である“演劇”の部分は、長谷川がしっかりと支えていくでしょう」

 華々しいCDデビューを飾らなかったかわりに、地道に堅実にジャニーズの土台を築いてきた彼ら。今後さらに事務所を支える存在になっていきそうだ。