現在、バラエティ番組を中心に、着々とブレイクへの道を歩んでいるのが、吉本興業所属のコンビ「ニューヨーク」だ。2019年『M-1グランプリ』決勝戦では最下位だったが、『キングオブコント2020』では準優勝。
「ネタで評価されるのはもちろんですが、バラエティ番組にも多数出演し、確実に結果を残しています。さらに東京吉本の若手芸人事情を知ることができるYouTubeチャンネルも人気で、そこで公開されたドキュメンタリー作品『ザ・エレクトリカルパレーズ』(通称エレパレ)も多くのお笑い関係者から絶賛されています。まさにいま、業界内に“ニューヨーカー”と呼ばれる、ニューヨークのファンが増えているところです」(メディア関係者)
そんなブレイク寸前のニューヨークに、虜になっている吉本の先輩芸人もいる。
「レイザーラモンの2人がニューヨークのYouTubeチャンネルにハマって、完全に“ニューヨーカー”になっているんです。特に、RGさんは完全なファンですね」(お笑い事務所関係者)
自身のYouTubeチャンネルでも頻繁にニューヨークの話をしているレイザーラモンの2人。
「劇場レベルの若手芸人事情を知れるということで、レイザーラモンの2人はニューヨークのチャンネルを見るようになったそうです。そんななか、『エレパレ』が公開され、さらにハマってしまったとのこと。RGさんなんかは、自分のラジオ番組で『エレパレ』とニューヨークについて語って、号泣するくらいですから、完全な“キモヲタ”ですよ(笑)」(同)
ニューヨークは『ニューヨークのニューラジオ』という番組名でラジオ風のトーク番組をYouTube配信しているが、レイザーラモンも『レイザーラモンのニューラジオ』を始めることになった。
「『ニューラジオ』というのはニューヨークが始めたラジオですが、その後東京吉本の芸人が続々とこの名前を使ってYouTubeでラジオ風番組をはじめました。『ジェラードンのニューラジオ』『オズワルドのニューラジオ』のように、今では『オールナイトニッポン』のような冠になっています。
『ニューラジオ』を始めるにあたり、レイザーラモンはニューヨークのYouTubeにゲスト出演し、30分にわたってトークを行った。そこでレイザーラモンがニューヨークへの深い愛を語るのかと思いきや、ニューヨークは聞き役となり、レイザーラモンがいかにして芸人になったかを話すことになった。
「ニューヨークは芸人をゲストに呼ぶ際、いつもその芸人の歴史をインタビューするんですよ。どんなお笑い雑誌のロングインタビューよりも深い話を聞き出すということで、お笑い関係者やファンからかなり高い支持を得ています。過剰なくらいの愛情をもってやってきたレイザーラモンでさえ、他の芸人と変わらず、しっかりそのバックストーリーを引き出すニューヨークはさすがです。
先輩芸人をも巻き込んで、支持を広げていくニューヨーク。2021年はさらなる活躍が期待できそうだ。