『おかえりモネ』(NHK公式サイトより)

 5月17日からNHKの新しい朝ドラ『おかえりモネ』が始まった。朝ドラは視聴率も高く、放送期間も半年。

ヒロインに選ばれれば、その後の成功は約束されたようなものだが、今作のヒロインは別格だ。

『おかえりモネ』は宮城県が舞台の物語。気仙沼湾沖の自然豊かな島で家族と暮らしていた「百音」が島を出て内陸の登米市に移り住み、一念発起して気象予報士となる物語だが、ヒロインの清原果耶(19)は、関係者いわく「10年に1人の超大型新人」だという。

「清原は2014年に行われた『アミューズオーディションフェス』のグランプリです。アミューズは、サザンオールスターズ、福山雅治大泉洋星野源、Perfume、吉高由里子上野樹里らが所属する芸能界最強クラスの事務所。アミューズのオーディションは不定期でしか行われず、全国オーディションは2014年が最後です。

 3万人以上の応募者の中から選ばれた清原は、デビューからわずか半年で朝ドラ『あさが来た』にレギュラー出演し、2019年にも朝ドラ『なつぞら』に出演。ベテランならともかく、10代の女優が朝ドラに3度も起用されるのは極めて異例です。

 出演CMも、三井不動産、セブン&アイ・ホールディングス、イオン、全日空、ソフトバンク、NTTドコモ、日本生命、『午後の紅茶』(キリンビバレッジ)、『雪肌精』(コーセー)など、芸能人なら誰もが憧れる超一流企業ばかり。『nicola』や『Popteen』の専属モデル、高校サッカーの応援マネージャーなど、経歴は完璧で、アミューズの力の入れ方はハンパではありません」(芸能誌記者)

 絵に描いたようなエリート街道を歩んできた清原。2018年にはNHKの連ドラ『透明なゆりかご』で主演も果たしている。“公共放送”を謳うNHKだが、清原をバックアップする態勢は万全だ。

「NHKはアミューズと関係がとにかく深い。芸能人は星の数ほどいるのに、大河ドラマの主役(=吉沢亮)と朝ドラのヒロイン(清原)、紅白の司会(大泉洋)とトリ(福山雅治)の事務所が全員同じで、秋に始まる朝ドラのヒロイン(深津絵里)までアミューズとは、不自然にも思えるほどです。

 最新作の『おかえりモネ』は東日本震災から10年という節目の作品で、東北が舞台。『あまちゃん』が大当たりしたNHKが、まさに満を持して送り出す作品です。ヒロインを支える俳優陣も、内野聖陽鈴木京香西島秀俊夏木マリ藤竜也、竹下景子、浅野忠信坂口健太郎永瀬廉今田美桜など、超豪華。スタートが5月にずれ込んだことで注目度が下がり、初回視聴率は20%に届きませんでしたが、これからガンガン大プッシュしてくることでしょう」(キー局関係者)

 ゴリ押しで不興を買って、“かや”の外に置かれなければ良いが……。

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