「各マスコミのみなさん、ヤフーニュースに取り上げてください」
これは出川哲朗さんの発言です。3月5日放送のフジテレビ系列「ボクらの時代」に出川哲朗、今田耕司、堀内健の3人が出演した際のワンシーンでした。
でも「本当はこの事は言わない方がいいのはわかってる。中には本当に頭のおかしい人だって思っている人もいっぱいいるんだけど僕は悔しい、この人は天才で全部計算してやっているっていうのをテレビで言いたいんだよホリケンって」と、堀内さんから許可を貰った話をついにテレビで発言する出川さん。
堀内さんはネプチューンのメンバーでコントが面白く、ボキャブラ天国で大注目、大人気になった。黄色い声援でネタが出来ない時もあったぐらいのトリオです。しっかりした隙のない突っ込みの名倉潤さん、ボケの原田泰造さん、そして邪魔をするといった何をするか分からない放送事故的な予測不能のボケをする堀内さん。
時々、堀内さんの登場でびっくりする事もあると思います。でもこれだけのテレビでの活躍があるってことは、テレビ的には「あり」とされている事を視聴者にびっくりさせるように伝える事が出来る天才なのです。このトリオの構図はその後真似る芸人も多数ライブシーンに登場し、1人よくわからない邪魔をする天然キャラ役としてフォーマットのようにありましたが。いまだ堀内健さんの1人勝ちで誰も真似る事が出来ない存在なのです。
テレビに出続けるというのは周りから信頼され、安定感があるから呼ばれることがあります。ベテランになると場をかき回すという役が若手任せになりがちで、なかなかできなくなってくる中、先頭に立って場をかき回し、司会やツッコミ芸人の引き立て役となっている縁の下の力持ち的な存在なのです。
実は堀内さんがボケてその場が白けたとしても、誰か何か言ってその人がフューチャーされるのです。一見助けたように思えるが、毎回その役を担ってやっているので、もはやツッコミ芸人を引き立てているのが堀内さんだったりもする。時には地獄のような空気になったりもする、それが結果、番組の印象に残るワンシーンとなり編集もされず撮れ高となっているのです。
さんまのお笑い向上委員会にもよく出演されている堀内さん。番組最後のギャグのコーナーでよくやるネタでホトシュールというものがあります。蛍原徹さんに横に立ってもらい、蛍原さんの見た目だけの大喜利をするという表現があります。
そして、座っている場所も前列の左から2番目と、明石家さんまさんにかなり近い位置に毎回座っている。この場所はポッと出の若手では絶対に座れない場所で、長い芸歴と活躍で信頼されている芸人だけがこの場所に座っています。これも信頼が置けるからこそ毎回ここに座って出演している筈です。
他にも大喜利番組IPPONグランプリでも物凄い角度から答える大喜利センスで天才と呼んでもお釣りが返ってくるぐらいの表現力で芸人からも恐れられている存在、それが堀内さんなのです。
そう言っている出川哲郎さんも勝るとも劣らない、天才リアクション芸人だという事を忘れてはいけない。長く芸歴を重ねれば重ねるほどこの人らの深さが伝わってきます。テレビに出続けている人って凄いんです。
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