King & Prince

 5月22日をもって平野紫耀岸優太神宮寺勇太の3人がグループを脱退し、5人での活動が終了となるKing & Prince(以下、キンプリ)。平野と神宮寺は同日にジャニーズ事務所を退所、岸は秋に退所する予定だ。

それ以降は、永瀬廉高橋海人の2人でグループ活動を継続していくという。まさに分裂のときが目前に迫っているなか、3月30日発売の「女性セブン」(小学館)では、最初で最後の5人旅行の計画について報じられている。

 同誌の記事では、高橋がテレビ誌のインタビューで5人でテーマパークに行く計画があると話したことを引き合いに出し、恩人であるジャニー喜多川氏に連れて行ったもらったハワイへと5人で旅行する可能性に触れている。

「決して具体性のある旅行計画ではないものの、キンプリの5人の関係性がそこまで悪くないという話は聞こえてきます。分裂という結論に至ったのも、5人が仲違いしたからではなく、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が海外進出を許可しなかったからというのが実際のところ。仕事へのスタンスにメンバー間のギャップはあるものの、できることなら5人で活動したいというのが共通した思いであることは間違いないはず。

5人で最後に旅行するくらいのことはありえるでしょう。それにファンとしても、いつか5人が再集結すること願っていますしね」(芸能事務所関係者)

 それならば、平野、岸、神宮寺の3人がジャニーズ事務所を退所したあとに、再び永瀬と高橋と合流することの現実味はどれくらいあるのだろうか?

「ジュリー社長がいる限り、3人がジャニーズ事務所に出戻ることは絶対にありえない。なのでキンプリ5人が再集結するには、永瀬と高橋がジャニーズ事務所を退所するしかないでしょう。ただ、平野、岸、神宮寺の3人がちゃんと活動できていない状態では、残りの2人がついていくということもありえないので、少なくとも3人はジャニーズ退所後の活動を軌道に乗せなくてはならないということ」(レコード会社関係者)

 ジャニーズ事務所を退所してソロで活動しているタレントは少なくないが、グループとしてコンスタントな活動を計測しているケースは、元SMAPの3人による「新しい地図」やジャニーズJr.のLove-tuneを前身とする7ORDERくらいだ。

「新しい地図はそもそも芸能界のトップにいたSMAPのメンバーということもあり、かなりのレアケース。それでも、地上波に復帰するまでかなりの時間がかかっているので、大手メディアにおけるジャニーズへの“忖度”はまだまだ強いということです。

 7ORDERについては、順調に活動をしていますが、そこまで規模感が大きいわけではなく、ジャニーズ事務所を脅かす存在ではない。キンプリを抜ける3人もこの規模で活動することはできると思いますが、7ORDERよりも圧倒的に注目度が高いため、ジャニーズ事務所が見逃してくれない可能性もある。いずれにせよ、キンプリを抜けた3人がそのままいい感じでグループ活動を続けることは、相当難しいでしょう」(同)

 かつてに比べてメディアへの影響力が薄れているとはいえ、まだまだ強大な力を持つジャニーズ事務所。そのほかの大手芸能事務所も、わざわざジャニーズに楯突くかのように、キンプリを抜けた3人をサポートすると思えない。

「3人が将来的な“キンプリ再集結”を見据えた活動をするには、特殊な環境が必要だということですよ。そうなると、選択肢としてあるのは、先日滝沢秀明氏が立ち上げた新会社TOBEの所属になるということくらいですかね。

滝沢氏はそもそもジュリー社長との関係性が悪いので、そこに気を使って動く必要がない。滝沢氏としても、3人が合流すれば大きな目玉になるわけで、売り上げを確保するという意味でもメリットも大きい。滝沢氏とキンプリはそこまで関係性が深いわけではなく、これから関係を築いていかなければならないということはネックになるとは思います」(同)

 多くのファンが待ち望む5人の再集結というシナリオを現実にするには、滝沢氏がフィクサーになるしかなさそうだ。