中居正広とダウンタウンの松本人志が司会を務める新トーク番組『まつもtoなかい』(フジテレビ系)が4月30日に開始され、初回ゲストとして元SMAPの香取慎吾が登場した。約6年ぶりの中居と香取の共演は大きな反響を呼び、世帯平均視聴率は10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で好スタートを記録した。
番組は独特の緊張感の中でスタートし、香取は中居と松本を翻弄するかのようにしばし沈黙した後に「中居さん、お久しぶりです」とあいさつ。中居は「うれしいのと、ちょっと恥ずかしいのと、照れくさいのはあります」と久々となる共演の心境を述べた。
香取はジャニーズ退所後に地上波で歌を披露する機会がなくなったことなどを赤裸々に語りつつ、昨年に中居が体調不良で休養していた時期に2カ月にわたって毎日メールを送っていたことを告白。さらに、今年の年明けには香取が所有するアトリエで、2人だけの食事会をしていたことが明かされた。一方、中居は香取のソロコンサートをお忍びで観に行っていたことを報告し、ひそかに交流が続いていたことが判明した。
これに対し、Twitter上の視聴者からは「中居くんと慎吾ちゃんが同じ画角に入ってるだけで号泣」「すごいものを見せてもらって満足感ハンパない」「久しぶりに地上波のバラエティでテンション上がった」などと興奮状態のコメントが続出し、開始直後から「#まつもtoなかい」が世界トレンド1位に。
番組後半のライブパートでは、香取が草なぎ剛の主演ドラマ『罠の戦争』の主題歌「BETTING」を披露。松本が「中居くんも触発されない?」と中居に水を向けると、香取が「待っている人も多いと思います。あの中居くんの歌を。あの耳の違和感はほかでは味わえない」とイジるという、変わらぬ仲の良さを見せた。
さらにトーク部分では、中居が先述の香取が毎日メールをくれたという話題に絡めて「吾郎は(連絡が)1回もなかった。そりゃ剛からもありましたよ『どうなの?』って」と語り、香取や草なぎ剛は心配して連絡をくれたのに稲垣吾郎は“スルー”だったと明かして笑いを誘った。SMAPの絆の強さを感じさせたが、番組内で中居と香取は木村拓哉にひと言たりとも言及しなかった。
「番組の途中、木村が放送中の月9ドラマ『風間公親-教場0-』のPRでフジの番組ラインアップの紹介CMに登場し、草なぎが出演する漫画レンタルサービスのCMも流れたため、ファンは大盛り上がりとなりました。しかし、それによって余計に木村の話題が一切出なかったことの不自然さが強まってしまった。木村と香取の確執が長らくささやかれているため、ファンがざわつく事態になりました」(ジャニーズに詳しい芸能記者)
だが、香取たちが木村への言及をタブーにしているかというとそうでもない。
しかし、その一方で木村が1月放送の日本テレビ系バラエティ『しゃべくり007』の2時間スペシャルに出演した際には、高校時代のクラスメートや恩師と再会して思い出話に花を咲かせる一幕があったが、同じ高校の同級生だったはずの中居には一切触れず。
「ジャニーズは2019年に香取たちへの圧力を疑われて公正取引委員会から注意され、最近はジャニー喜多川氏の性加害疑惑騒動も持ち上がったため、事務所の“健全化”アピールに躍起になっており、その一環として退所者をテレビから締め出すような圧力を弱めているといわれています。だからこそ、独立後もジャニーズと深い関係にあるはずの中居が香取と共演できたのでしょう。グループの復活は難しいでしょうが、今回のようにメンバーたちが番組などでそろうことは不可能ではなく、ファンが熱望する『SMAP再結集』も夢ではなくなった。しかし、現役ジャニーズの木村との共演については大きな壁があり、今回は確執が原因というよりも、この段階で木村に触れて余計な迷惑をかけたくないという配慮で『木村への言及はなし』となったのかもしれません。ただ、木村が徹底して元メンバーと距離を取っているのも事実で、何よりジャニーズ上層部と香取たちの所属事務所のトップとの感情的な問題があり、それが再結集の最大のネックになりそうです」(前出)
しかし、タブー扱いを乗り越えて中居と香取の共演が実現したという事実は大きな前進。
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