『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)公式YouTube「【発掘!ニッポン なかまる印】のその合間に・・・#23」より

きつねダンスに照れ、わざとぎこちなく踊る中丸

『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)のコーナー「発掘!ニッポン なかまる印」でリポーターを務めるKAT-TUN中丸雄一。4月29日放送回で彼が訪れたのは、北海道北広島市であった。

 中継が始まると、中丸がいるのは野球場だ。

ここは、エスコンフィールドHOKKAIDOである。きつねの耳のカチューシャとしっぽをつけ、昨年大ブレイクしたきつねダンスを踊っている中丸。このとき、彼が着ていたのは北海道日本ハムファイターズのユニフォームで、背中にはちゃんと「NAKAMARU」と記してあった。背番号は、30周年を迎えた『旅サラダ』にかけて30である。

 終始、半笑いの表情できつねダンスを踊り続ける中丸。彼はいわゆる“踊れるほうのジャニーズ”のはずで、ちゃんとカッコよく踊れるだろうに、わざとぎこちなくうろ覚えの感じを出してきたあたり、照れていたのだろう。

なにしろ、今年40歳だ。

中丸 「というわけで、神田さ~ん。もう、お気づきだとは思うんですけども、北海道、きつねダンスと言いますと、こちらどこかわかりますかね?」

神田 「はい、羊ヶ丘です」

中丸 (ズコッ)

 ちなみに、放送当日である4月29日のエスコンフィールドで行われたファイターズ VS 福岡ソフトバンクホークス戦では、始球式に吉高由里子がやってきた。吉高と中丸といえば、2019年放送のドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)で恋人役を演じた間柄。時間的に両者はすれ違いだったはずだが、北海道民へ向けた「定時で帰ろう」というメッセージになっただろうか。

中丸と谷口きゅん、エスコン内の物価の高さには触れず

 その後、エスコンフィールド内のグルメを紹介する中丸。ガイドしてくれるのは、ファイターズ球団職員の谷口雄也さん……って、現役時代は“可愛すぎるスラッガー”“谷口きゅん”の異名で活躍し、2021年に引退した谷口じゃないの! めちゃくちゃ久しぶりに動く谷口を見たが、落ち着いた口調でしっかり広報の仕事を全うしている彼を見て、思わず目頭が熱くなる。いつの間にか、ちょっと北海道訛りも身に着けているし。悲しいのは、スタジオにいるレギュラー陣がみんな、谷口をただの広報の人としか思ってなさそうなところだったが……。

 2人が向かったのは、球場内にある飲食店。まず紹介されたのは、「新庄監督 肉之劇場」なるメニューである。

シャウエッセンやモーニングサーブ、桜姫鶏のチキングリル、ポーク、ビーフなど、お肉が盛りだくさんのメニューだ。日本ハムだけに、お肉はお手のものということ。

谷口 「お値段は、『肉ハム(にくはむ)』とかけまして、2986円となっております」

中丸 「あら、覚えやすいですね~」

 高っけえ! ディズニーランドじゃないんだから。しかし、球場内の物価が高いことには触れない両者。それはそうだろう、PRも兼ねているのだから。

 そんななか、急に中丸の横でごはんにこれでもかといくらを盛る集団が出現! 

「なになになになに!?」(中丸)

 突然始まった、いくらかけ放題。

急な祭りだ。かけてかけまくって、器からこぼれたいくら。このいくら丼は「つっこ飯(中)」なるメニューで、お代は3190円だ。

「うわうわ、こんな贅沢していいんかい!」(中丸)

 いや、3000円も出してれば普通じゃないか? お値段と塩分が異常に高い「つっこ飯」。舌は満足だろうけど、痛風まっしぐらの危険なグルメである。

 というか、テーブル上の2品だけで6000円を超えてしまっているから異常事態だ。

もしファイターズが勝利し、祝い酒まで加わったなら、余裕で諭吉が死にそうだ。内容的にも数字的にも、球場グルメの概念を完全に覆してしまっている。

 実は、今回の『旅サラダ』、SNS上で妙な盛り上がりを見せていた。

 この日のゲストは、女優の和久井映見。MCの神田、松下奈緒に和久井が加わると、3人を主軸に立派な2時間ドラマが制作できそうなプレミア感があり、見るからに豪華な布陣だった。あと、和久井が出演した2007年放送のドラマ『ちりとてちん』(NHK)のオープニング曲は松下が担当しており、『ちりとてちん』コンビの邂逅でもあった。

 いや、SNSが沸いた理由はそれじゃない。どうも、和久井の姿がふくよかに見えたらしい。いや、96年の『ピュア』(フジテレビ系)とか97年の『バージンロード』(フジテレビ系)の頃と比べるのはあまりに殺生だし、2017年の『ひよっこ』(NHK)と比べるのもアレである。

 人間には年相応の美しさがある。というか、昨年、広瀬アリス山口紗弥加と共に出演した『ボクらの時代』(フジテレビ系)のときと比べると、和久井はかなり痩せた印象。すべての女優に石田ゆり子ばりのマジックを求めるのは酷だ。フォローするとすれば、彼女は若い頃と比べて目の感じがまったく変わっていない。みなまで言わないが、多くの芸能人を見ると目に違和感を覚えることが多く、そういう意味で和久井映見は年相応に素敵である。

 もう1つ、SNSが沸いた理由に神田正輝のコンディションがあった。どうも、痩せて見えたらしい。たしかに、向井亜紀と三船美佳が番組を卒業した3月末の頃と比べると痩せたような気もする。ただ、単にジャケットのサイズが合ってないだけという可能性もあるし、彼はもう72歳だ。身長は公称178cmだけれど、このくらいの年齢になると自然と背も縮む。『旅サラダ』を毎週見ている筆者からすると、そこまで気にするレベルではなかったので、今回のSNSのノリは寝耳に水だった。

「なかまる印」がTwitterのトレンドワード入りすることはめずらしくないのだが、「神田正輝」「和久井映見」までトレンド入りした今回。ネガティブな反響が理由だったため、ちょっと面食らってしまった次第。

 しかし、当の神田は相変わらずの感じだった。湘南の名所を旅した和久井のVTRを見た直後、スタジオ内ではこんなやり取りが繰り広がられている。

神田 「(旅をするメンバーが)複数と1人って、全然違うんですよ。1人って思ったところに行けるけど、複数で行くと意見聞かなきゃいけないじゃない? 僕、ずーっと一人旅なんですけど」

勝俣 「人生が(笑)?」

神田 「一人旅って本当クセになる。だから、わがままなジジイになっちゃって……」

松下 「いやいや(苦笑)」

 なにげに、ひどい合いの手を入れる勝俣。言うに事欠いて、「神田の人生一人旅」って……。そんな無礼に乗っかり、「わがままなジジイ」と自虐する神田。いや、そのままわがままなジジイでいてほしいと筆者は思ってるくらいだ。

 あと、この手の番組に和久井が出ているのもレアである。食レポをしていたのだ。なんだったら、湘南のグルメを食べた後、「うまいんだなあ、これが」と言ってほしかった。