問題は積み上がるばかりだ。
ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による未成年への性加害問題に関し、また新たな告発が飛び出した。
大島氏の証言によれば、ジャニー氏から電話をもらったその日にジャニー氏のマンションに呼ばれて被害を受け、2000年夏に退所するまで約200回の性被害に遭ったというが、今回の証言には2点の特筆すべき点があった。
「まずひとつは、“行為”の後に大島氏に渡した5万円に関し、交通費名目で領収書を書かせたことがあるという話。ジャニーズJr.への“口止め料”を経費計上していた疑いがある」(女性誌記者)
もっとも、これは他の被害者からの告発にはなかった内容で、常習化していたかは不明。また、創業家によるワンマン経営が行われていたとみられるだけに、こうした“経費”の処理についてはブラックボックス状態だった可能性も高そうだ。
一方、もうひとつの点は大きな問題に発展する可能性もあるという。
「初めて自宅に連れて行かれるとき、ジャニー氏はタバコを吸うかどうかを訊ね、どう答えていいかわからなかった大島氏に『みんな吸ってるよ』と言ってマルボロを買い与えたとか。実際、ジャニー氏のマンションでジャニーズJr.たちはタバコを吸い放題だったといいます。この時、大島氏は中学2年生。未成年の喫煙を容認するだけでなく、むしろ勧めるかのようにタバコを買い与えていたのだから呆れてしまいますが、ジャニーズタレントといえば喫煙者率の高さは知られるところで、納得感もありましたね」(同)
ジャニーズ事務所は、特に未成年の喫煙・飲酒に対して厳しい処分を与えることでも知られる。ジャニーズJr.を統括するジャニーズアイランドの社長に井ノ原快彦が就任して以降も、過去の“シュークリーム事件”が取り沙汰された美 少年・那須雄登は「お咎めなし」だったが、今年6月に喫煙や飲酒の画像がネット上に流出したAmBitiousの小柴陸は「契約ないし取り決めに違反する行動があったことが判明」として無期限活動休止という処分となったばかり。小柴は昨年12月に20歳になっていることから、流出した画像はそれ以前のものだったとみられる。
「すでにデビューしていましたが、過去には、2011年にHey! Say! JUMPのメンバーだった森本龍太郎の未成年喫煙疑惑が一部で報じられ、無期限活動休止の処分を受け、数カ月後に退所しています。そのため小柴にも、退所してしまうのではと不安の声が出ているようです。しかし、そもそも社長だったジャニー氏が未成年の喫煙を助長していたのだから、それで“アウト”となることに納得できないジャニーズJr.も多いでしょう。小柴の謹慎発表の際、事務所は『平素からの指導や監督方法を見直してまいります』と殊勝なことを言っていましたが、はたして実態はどうなのか。
また、2012年から2016年までジャニーズに在籍していたカウアン・オカモト氏は、人気YouTubeチャンネル『街録ch~あなたの人生、教えてください~』の取材の中で、ツアー中に朝5時まで合コンで酒を飲み、未成年飲酒がバレてクビになったジャニーズJr.がいたという話をしていましたが、その飲み会にはツアーに参加したジュニア20人中16人が参加していたそうで、しかもそのジュニアたちをバックにつける先輩たちも自分たちの部屋にジュニアを呼び出して酒を飲ませていたという話をしており、喫煙だけでなく未成年飲酒もジャニーズJr.の中では常態化していた疑いがあります。ジャニーズJr.に対する『指導』や『監督』が本当に適切に行われてきたのか疑問ですし、謹慎や退所に追い込まれたジャニーズJr.の家族がこうした“実態”を知れば、納得できないのでは」(同)
過去には当時NEWSのメンバーだった内博貴と草野博紀に相次いで未成年飲酒が発覚し、無期限の活動休止とグループ脱退となり、草野は2年後に退所。
藤島ジュリー景子社長は今年5月、「大前提として、私が代表に就任して以降は、エンタテインメント業界という世界が特殊であるという甘えを捨て、コンプライアンスの強化を進めて」きたとしていたが、この問題をどのように考えているのだろうか。
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