現在、女芸人No.1決定戦THE Wの予選が開催されている。賞レース全盛期の中で女性だけの大会というのも珍しいが、M-1グランプリと大差ない扱いというのも魅力だ。
THE Wはアイドルも多くコンビを組んで参戦し、面白い事さえ言えれば会場は爆笑に変わる。職業に対しての偏見もないのがTHE Wの予選でもある。むしろ他の事をしながら参戦したほうが他業種という事が武器になり有利に働く事もある。参加組数も700組くらいなので、M-1グランプリの8000組くらいに比べると、ライバルがだいぶ少ない。本気になれば全組が決勝に出場する可能性があるような気持ちにもなれる。だからこそ最も参加芸人全員の本気度が高いのがTHE Wでもある。
1回戦は動画審査で約300組が2回戦に勝ち上がる。ライブでバンバン笑いを取っている決勝レベルの出場者も1回戦で敗退している。M-1グランプリでは1回戦敗退の決勝有力芸人はほとんどいない。だからこそ、今年どこで敗退していようが、翌年決勝進出してもおかしくない出場者もいるのがTHE Wの魅力でもある。
過去に根菜キャバレー、合わせみそ、といった結成間もないコンビが決勝に行く事があった。
M-1グランプリだとまず1回戦自体合格しない、下手したら参加制限の15年間ずっと1回戦敗退なんてコンビもいる。途中で挫折し結成15年過ぎた途端に解散なんてことも少なくない。その点THE Wは芸歴の参加制限がない。早く売れたい気持ちがあるのなら、THE Wの出場は避けて通れないところはある。
M-1グランプリの決勝はカッコよくお笑い芸人誰しもが注目する最高峰漫才賞レースである分、他の大会の優勝者がライブシーンでいかに名を上げていても予測していないところで敗退する。都市伝説が生まれやすいのもM-1グランプリで、こういったやり方をすると受かりやすい、こういったやり方をすると落とされるなどと各所のライブで色々出てくる。要するに決勝までの道が険しすぎて、ネタの精度以外の所に目がいってしまうのだ。
現実逃避をしてしまう芸人が出てくるのもM-1グランプリの特徴だが、地に足つけて参加できるのもTHE Wの魅力でもある。
第1回から様々なジャンルが生まれることに賛否両論があり、著名人ですらあまりよく言わない方もいた。まさに新しい物が誕生した時に警戒される現象が起き、これからもTHE Wは伸びしろしかない。
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