松本人志

今週の注目記事・第1位「松本人志と恐怖の一夜『俺の子ども産めや!』」(『週刊文春』1/4・11日号)
同・第2位「羽生結弦ファミリーが末延麻裕子を追い詰めた」(『週刊文春』1/4・11日号)「『105日離婚』沈黙の果て初の肉声『羽生結弦』前妻が語った覚悟」(『週刊新潮』1/4・11日号)
同・第3位「安倍派最高幹部を直撃『検察の標的は西村康稔だ』」(『週刊文春』1/4・11日号)
同・第4位「池田大作ファミリーの“断絶”」(『週刊文春』1/4・11日号)
同・第5位「悠仁さま“トンボ論文”で『東大アピール』も批判記事には目を背ける『紀子妃』」(『週刊新潮』1/4・11日号)
同・第6位「宝塚『闇の金』」(『週刊文春』1/4・11日号)
同・第7位「小林旭(85)の独白『さらば、芸能界』」(『週刊ポスト』1/12・19日号)
同・第8位「『和久田麻由子アナ』妊活でNHK『人員再編』大焦り」(『週刊新潮』1/4・11日号)
同・第9位「政界大動乱 岸田の次はこの人だ!」(『週刊現代』12/30・1/6日号)
【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 明けましておめでとうございます。

 新年早々、北陸地方を襲った大地震はおとそ気分を吹っ飛ばした。

 テレビを見ながら、被害の大きさに驚き慄き、いつかは必ず来るであろう首都圏大地震を思い、眠ることができなかった。

 2日には、JAL機と海上保安庁の飛行機が衝突し、炎上する現場をNHKのカメラが写し続けた。

 もし、ひとりでも乗客が取り残されていたら、そう思いながらテレビ画面を見続けた。

 幸い、乗客、乗組員全員脱出できたと一報が入った時、思わず大きく深呼吸をした。まさに奇跡であった。

 私は、1995年を思い出していた。

1月17日に阪神淡路大震災が起きた。その衝撃も収まらぬうちに地下鉄サリン事件が起こり、オウム真理教問題が深刻な社会問題になった年である。

 あのような社会不安が再び起こらないだろうか。ただでさえ、派閥の裏金問題で長い間の腐食の構造が明らかになり、もはや政権担当能力を失ってしまった自民党が、混乱に拍車をかけることになりはしないか。

 下がり龍ニッポンが、更なる没落を始める年になるのではないか。

 もはや新聞、テレビに警鐘を鳴らす力はない。

こうした時代こそ、週刊誌の役割である、「現実をありのままに伝える発信力」が必要になると、私は思っている。

 1995年は「週刊誌の時代」だった。世の中が混迷した時こそ週刊誌の出番であるはずだ。

 現代、ポストは週刊誌であることをやめ、新潮も休刊の噂が止まらない。だが文春一誌でいいはずはない。今こそ、週刊誌の原点に立ち返り、新聞、テレビにできないことをやってみせようではないか、週刊誌諸君!

 では早速いこう。

 1月7日、東京地検特捜部は安倍派所属の衆院議員・池田佳隆容疑者(57)=比例東海、当選4回=と、政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で逮捕したと朝日新聞Digitalが報じた。

 安倍派崩壊が現実になった。

 ただでさえ地盤が弱い岸田首相は、春までに崩壊または辞任するのではないかと見る声が永田町に多いようだ。

 しかし、自民党の人材難は深刻で、岸田に代わる人間さえ見つからないようである。

 そんな中で、いっそのこと女性を首相にしたらという声が出てきているようだ。しかし、ウルトラ保守の高市早苗では有権者の理解は得られない。

そこで出てきたのが外務大臣の上川陽子という名前である。経歴も申し分なく、腹も座っているという評価もあるが、ジャーナリストの鮫島浩は現代誌上でこうバッサリ。

「私も上川さんは初当選から知っていますが、総理の器ではない。死刑のハンコを押したので、肝が据わっていると言われますが、ただ法務省の指示に従っただけ。本当は線が細いんです。だから流れで言えば、石破さんはよかったのですが、最近しゃべりすぎですね」

 岸田の次を選ぶ座談会は迷走し、青山和弘は、野党連合で野田佳彦を総理したらいいといい出した。

 それに鮫島も乗って、

「野田さんは信念である消費税増税さえ封印すれば説得力が出ます。『永田町対国民』の構図を作るなら、現職にこだわる必要はないと思います。元明石市長の泉房穂さんと橋下徹さんが組んで国政に進出するとか」

 私にいわせればまるで話にならない。野田は無駄な解散を独断で強行して民主党を潰した“戦犯”ではないか。橋下に至っては論外である。

 今年は年初から大地震、あわや大事故が続発し、この国が沈没するのを予感させる年初であった。

 岸田だけがバカなのではない。裏金問題でも分かるように、自民党全体が構造腐敗しているのだ。まるで世紀末のような空気感はもっと広がっていくだろう。

 これを変えるには人心一新、腐りきった自民党を叩き潰すほかはない。このままでは我々は野垂れ死にする。

 NHKの絶対エースとして『ニュース7』のメインキャスターを務める和久田麻由子アナ(35)だが、新潮は「夏前には嬉しい報せがある」かもしれないと報じている。

 和久田の服装が少しゆったりしてきたと見ているようだ。彼女は2022年夏に第一子を産んでいる。

 それでも翌年4月からは0歳児を抱えて『ニュース7』のメインに復帰した。

「エースの早期復帰は“ママも働けるNHK”のアピールにもなると上層部は大喜びでした」(報道局関係者)

 それがもし2度目の産休となると、彼女の後任選びが大変だというのである。

『ニュースウォッチ9』の林田理沙アナ34)や『クローズアップ現代』の桑子真帆アナ(36)などが後任として浮かぶが、どちらも難しいというのである。

 それに編成局関係者はこういう。

「NHKはBS放送の1波で放送継続を断念した分、視聴者向けに新たなサービスを打ち出す必要に迫られ、実は目下、午後1時から5時の間でニュース情報番組の拡充を模索中です。アナのオーディション真っ盛りで、(編注:ニュース)7の手当てを考えられる状況にありません」

 紅白歌合戦は予想通り、史上最低の視聴率になった。今年こそ止めるべきだと思うが、落ちたとはいえ、30%台を稼げる新番組などNHKに考えられるわけはない。

 和久田は、新年早々から地震や航空機事故などのニュースに出ずっぱりだったが、彼女以外にニュースの読める若手が出てくるのか。ここでも自民党と同じように人材難のようである。

 ところで「激写」で有名なカメラマンの篠山紀信が亡くなった。享年83。

 彼とはいろいろあった。私がFRIDAY編集長のとき、篠山のあるスキャンダルと引き換えに、当時、人気絶頂だった宮沢りえのグラビアを撮ってもらったことがあった。

 彼のスタジオでりえを撮るときに立ち会った。機関銃のように彼女に言葉を浴びせながら、彼女の表情を撮り続けていた姿に感動したものだった。

 私が週刊現代編集長のとき、篠山に毎号の表紙を撮ってくれないかと頼んだ。彼は週刊朝日で女子大生の表紙を撮り続け、話題になっていた。

 彼から、週刊朝日に了解を取ってくれないかと頼まれ、編集長に会いに行った。もちろん、週刊朝日の仕事は続けながらという腹積もりだったが、担当の編集者は泣いて怒った。

 結局、週刊朝日は辞めて現代をやってもらうことになった。その後、ポストも手掛けるようになり、毎週月曜日の現代とポストは篠山の表紙が並んだ。

 あらゆるジャンルの人物写真を撮り、常に新しい試みにチャレンジしていた。

 写真家としての評価はわからないが、あの時代と切り結び、時代を切り取って見せた手腕は、後々まで語り継がれていいはずである。

 彼の訃報を伝えたNHKニュースは、樋口可南子の写真集でヘアヌードという流行語を生み出したといったが、これは全くの間違い。

 樋口の写真集にヘアが出ていたのは確かだが、ヘアヌードという言葉ができたのはその後である。

 私が週刊現代編集長のときに「ヘア・ヌード」という言葉を生み出したのだ。NHKに抗議しようかと思ったが辞めた。

 また、思い出を語り合える人間がいなくなってしまった。

 お次はポストから。俳優の小林旭(85)は最近、ゴルフの中継以外にテレビをほとんど見ないといっている。

「昨今のテレビは吉本興業をはじめとするお笑いばかりで、“安かろう悪かろう”の世界になってしまった。スッポンポンになってお盆で前だけ隠して笑いを取るような輩がいるけど、あれは芸でもなんでもない。ただの酔っ払いの腹踊りだ。それで金をもらおうなんて、恥ずべきことだ。

昔よりタレントのギャランティが安くて使い勝手がいいから、テレビはどんどん彼らを起用する。目立つことばかり考えて、人間性もなければ美学もない。ああいうキャスティングを見直さない限り、テレビは立ち直らないだろうね。

俺も『徹子の部屋』テレビ朝日系)とか、テレビからのオファーはちょくちょく来るけど、断ってる。スタジオで中身のないお喋りをしても、視聴者に響きはしない」

 こうした古き良き時代の生き残りの俳優の言い分を、たまにはテレビ局の人間も真剣に聞いてみる必要があるはずだ。

 文春の宝塚追求第13弾。今回はファンクラブ(FC)の不透明な金の問題を追及している。

 宙組の松風輝は6月11日付で組長に就任したそうである。そこですぐにファンクラブを発足させ、入会金は2000円、年会費は8000円で、会員の特典は松風とのお茶会や食事会への参加ができるという。

「FCに入る最大のメリットは、入手困難な良い席を取り次いでもらえること。松風ら幹部上級生のファンクラブに優先して、劇団からチケットが割り当てられるのです」(FC関係者)

 文春が入手したのは同会からのチケット申し込み用紙で、宝塚大劇場公演「PAGAD/SkyFantasy!」。

 そこにはこういう一節があるという。

「お花代SS席一枚につき一万円以上・S席一枚につき三千円以上をお願い申し上げます」

 お花代とはチケット取り次ぎへのお礼の気持ちとして渡す金銭を指すそうだが、このお花代は脱税の温床といわれてきたそうである。

「一九年に元トップスターの母親がFC運営によって得た一年間の所得一億千七百万円を申告せず、約四千八百万円を脱税。所得税法違反で有罪となったことがあった。ご祝儀扱いだとしても多くのファンから金を受け取っている場合は非課税にならない」(同)

  劇団もこのことを見て見ぬふりをしているのではなく、知っていて煽っている節があるというのである。

「実際は生徒にチケットノルマを課し非公認のFCに大量のチケットを割り当てている。劇団が『(別のFCの)〇〇さんから〇〇枚申し込みがありました』と煽ることもありました。

FCを利用し、連日満員御礼を繰り返し、莫大な利益を上げていながら、無関係を装うのです」(知人)

 宝塚は今年110周年を迎えるそうだが、こうスキャンダル続きでは、大々的に祝うわけにはいかないだろう。

 ところで、秋篠宮紀子さんの体調が優れないという報道がある。

 長女眞子さんの結婚問題以来、逆風にさらされている秋篠宮家だが、そうした長い間厳しい報道がなされ、心労が積み重なったのではないだろうか。

 心配である。

 新潮は、昨年11月に悠仁さんが発表した学術論文が、東大への推薦入学への“布石”ではないかと勘ぐっている。

 皇室記者が、

「悠仁さまが宮内庁職員や国立科学博物館の研究員と共同で、赤坂御用地に生息するトンボの生態をまとめた学術論文を発表されました。研究結果には絶滅危惧種の希少なトンボの生態も含まれており、論文の出来自体は良いとの評判です。ただし、一般人が入れない赤坂御用地を舞台に専門家の手を借りて作成されている以上、お手盛り感は否めません」

 と手厳しい。

 ここへきて、東大ではなく筑波大ではないかという報道も出てきたが、どちらにしても、推薦入学を勝ち取るハードルはなかなか高いようだ。

 紀子さんとしては、息子のためと思ってやっていることがことごとく批判されるのだから、精神的に穏やかでいられるはずはない。

 様態が悪くならないように祈りたい。

 さて、昨年の11月23日に創価学会の施設「東京戸田記念講堂」で、池田大作名誉会長(享年95)の創価学会葬が営まれたという。

 池田家を代表して、長男の池田博正主任副会長(70)がお礼の言葉を述べたが、そこに池田名誉会長の妻である香峯子(91)と三男で学校法人創価学会主事などを務める尊弘(65)が姿を見せなかったというのである。

「実は池田先生の晩年期から、博正さんと尊弘さんの兄弟の間には“不仲”の火種が燻っていたんです」(学会幹部)

 池田には3人の息子がいたが、後継ぎには次男の城久を考えていたといわれていたようだ。

 彼は大学卒業後、創価大に職員として就職していた。

「長男と三男は母親似ですが、城久氏は見た目に加え、気質も兄弟の中では最も大作氏に近かった」(同)

 ところが、1984年10月、彼は29歳の若さで急逝してしまったのだ。

 長男の博正は84年、関西創価の教師時代の教え子だった年下の女性と結婚していたが、2008年に離婚をしたそうだ。

 学会幹部がこう打ち明けている。

「池田先生は一〇年以降、高齢ということもあって体調も優れず、頭脳明晰な状態でもなくなった。それをいいことに、博正氏が別れた奥さんと密かに“復縁”していたのです。都内で二人仲良く一緒にいる姿が目撃されたほか、親族の集まりにも二人で参加していたという話まであった。二人が堂々としていられたのは、池田先生の目が届いていなかったことに加え、原田会長の内々での承諾があったからなのです」

 そうした身勝手な行動をとった兄に対して、尊弘は反発したというのである。

「その尊弘氏は、父親も知らない博正氏と原田会長の行動に激怒した。それで、兄弟の間に断絶が生まれたのです。憤懣やるかたない尊弘氏は、ここ五、六年、大作氏を、原田氏をはじめ学会幹部と面会させないほどになっていた」(同)

 兄弟仲など、部外者にはどうでもいいことだが、気になるのは「1兆円」とも噂される池田大作名誉会長の遺産の行方である。

 創価学会を大きくして、公明党という政党までつくった稀代の教祖の「功績」と「是非」は改めて評価しなおさなければならないはずだが、間違いなくいえるのは、池田大作亡き後に再び池田は出てこないということだ。

 私見だが、政教分離という観点から見ても、公明党という政治団体は早急に解体し、純粋な宗教団体として歩み続けることが、残された信者たちの役割ではないか。

 そうしないと、そう遠い先ではないうちに、公明党という政党の存在理由が問題になる時が来ると、私は考えている。

 お次は自民党の裏金スキャンダル。自民党の最大派閥・旧安倍派の裏金問題は、東京地検特捜部が総力を挙げて取り組んでいるのだから、池田佳隆逮捕だけで済ますはずはないだろう。

 もしそうだとしたら、検察への批判が高まること間違いない。

 では、検察は誰を狙っているのか?

「それは西村(康稔)だ」と文春は見ているようである。

 どのように聴取は行われているのか、実際に聴取を受けた安倍派議員が明かしている。

「検察官と検察事務官の二人。二、三時間くらいでした。部屋はそれほど寒くありませんが、飲み物は出してもらえない。裏金の認識や、事務所の会計処理について聞かれた。事務局長の松本(淳一郎)さんが“完落ち”し、検察に資料をごっそり提出しています」

 この裏金がいつから始まったのか?元参院議長で安倍派最高顧問を務める山崎正昭がこう証言している。

「(変わったのは)森派(九十八年~〇六年)になってからかなぁ」

 安倍派中堅議員もこう話している。

「森会長になってから“入閣したければウン千万円を払えればいい”と派内で囁かれるようになりました」

 ではなぜ、経産大臣を辞任した西村がターゲットなのか?

 先の最高幹部はこう説明する。

「なぜなら彼は、安倍さんが亡くなった時の事務総長だから。検察は、その後、どう裏金を処理しようとしたのかに着目している。多くの議員や秘書がこの点を聞かれているらしい。あと、総裁選出馬を公言しているし、カネが必要なのも確かだ」

 司法関係者もこう明かしている。

「八月上旬の時点で西村氏は裏金スキームを認識しており、実態と異なる形で処理しようと指示した痕跡があるのです。複数の関係者も『西村氏の関与があったはずだ』と証言している。そもそも五人衆のうち、十二月二十四日時点で聴取予定が入っていないのは西村氏だけでした。一般的に外堀を埋めてから“容疑者”に迫るのが捜査の常道。その意味では、西村氏の元政策秘書や公設第二秘書も既に聴取を受けています」

 政治部デスクもこう語っている。

「岸田派(宏池会)は第四派閥に過ぎず、首相は党内基盤が強固ではない。折に触れ、森氏と面会するなど、最大派閥の顔色を伺ってきました。そんな中、裏金問題は安倍派を潰す絶好のチャンス。ところが、その画策とは裏腹に、岸田政権の支持率低下に直結しているのが実情です。特捜部は二十四年一月末まで、五十人規模の応援検事を確保。年を越して、安倍派議員の立件を目指す構えです。そうなると当然、さらなる支持率低下は免れ得ません」

 安倍派が崩壊しても、岸田首相の支持率は上がらず、さりとてポスト岸田も人材不足。自民党は崩壊寸前なのに、野党はまとまらず政権奪取の掛け声は口ばかり。

 かくして、新潟・石川の大地震で迎えた新年は、政治も大混乱することは間違いないようだ。

 昨年秋の羽生結弦の電撃結婚・離婚は、大谷翔平の本塁打王と並んでスポーツ界を賑わした大事件であった。

 その離婚理由も、マスコミに追われているからという訳の分からない理由で、妻であった女性への詫びが一言もなかったことで、羽生の人間性を疑う声も未だに止まない。

 離縁された妻の末延麻裕子側は沈黙を通し続けるのかと思ったが、文春と新潮が彼女側の代弁者と、末延本人の「肉声」を届けてくれた。

 東京都内で化粧品関連会社「Masashi Collection1225」を経営する安田正(82)は、末延の父親と親しかったという。

「それなのに……本当に悔しい。羽生は嘘ばかり言っています。私は、麻裕子ちゃんに酷い仕打ちをした彼に腸が煮えくり返っている。言いたいことは山ほどあります」

 と語り出した。

 彼女が羽生と知り合ったのは、1919年のアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」だそうである。事情を知る音楽関係者はこう明かしている。

「カバー曲も弾けるバイオリニストとして、彼女に白羽の矢が立ちました。リハーサルでは、末延さんの音と羽生のジャンプを合わせる練習を繰り返していた。羽生は積極的に意見を出し、末延さんも『生で見るスケートの迫力はすごい、エッジが氷を削る音が聞こえてくる』と熱っぽく語っていた。歳は離れていても、惹かれ合うものがあったのでしょう」

 安田は「羽生の嘘をはっきりさせたい」という。

 羽生が11月17日深夜に離婚発表した直後、末延は母親と共に安田の会社を訪ねてきたとそうだ。

「お母さんなんて十キロほどは体重が落ちていました。私は怒りましたよ、『何も悪いことしてないのに、かわいそうだ』って。話を聞いて、異常な生活だったことがよくわかりました。羽生家は、麻裕子ちゃんの人格を大切にしなかった。毎日お義母さんやお姉ちゃんに色々言われ、針のむしろだったんです」

 続けてこうもいう。

「麻裕子ちゃんも、最初はうまくやっていきたいと思っていたはずです。ただ、隣に両親が住んでいて、監視されてるような感じだった。彼らからすれば“(羽生家が)嫁に良いようにされちゃうんじゃないか”という恐怖心があったのかもしれないけど……ホントバカだよね」

 末延の説明によれば、羽生の母や姉からこんな指示を受けていたという。

「外に一歩も出るな、ゴミ出しにも行くな、誰とも連絡を取るな。マスコミに何を書かれるかわからないから喋っちゃダメ」

 それだけではない。彼女が人生を捧げてきたバイオリンを弾くことさえも、制限されたというのだ。

 そして一方的な離婚通告。

 その内容は、安田にいわせれば、

「あれは、羽生側が勝手に出したもの。羽生は有名人だから、向こうの言い分ばかりが報じられる。『相手を守った』って、それは全部、嘘ですよ。なぜ一般人で通す必要があったのか。彼女はプロのバイオリニストです。その道を捨ててまで、羽生と結婚した。『幸せにしてやれなかった』と謝罪くらいしてほしい。人間としてあまりに未成熟です」

 新潮は末延に直接話を聞いている。

 だが、羽生家の一員となって抑圧的な扱いを受けていたのではないかと聞いても、

「それは、全然っ……。何と言っていいか、よく分からないんですけど、本当に個人的なこと、プライベートなことなので、お話しをすることができません。前向きに頑張っていきたいので。はい。頑張ります」

 アーティストとして音楽活動を再開する考えはあるのかどうかについても、

「今、それも色々と考えつつ……あの、考えています。ハイっ」

 と要領を得ない。無理もない。生涯連れ添うと心に決め、嫁いだ先からたった三カ月余りで離縁されたのだから。

 羽生は、こうした「反論」や末延麻裕子の現状をどう考えているのだろうか。会見を開いて話す必要があるとは思うが、母親や姉が絶対許さないだろうな。

 今週の第1位は、お笑い界だけでなく、吉本興業まで支配しているといわれる芸能界の“ドン”松本人志のセクハラ・スキャンダルを報じた文春に捧げたい。

 話がだいぶ古いことと、女性の証言がどこまで信ぴょう性があるのかに、やや疑問符が付かないわけではないが、もしこれが事実だとしたら、松本の芸能界引退が現実味を帯びてくる。

 まずは内容を紹介しよう。

 東京六本木の夜景を一望に収める「グランドハイアット東京」。地上15階にある100平方メートルを超えるVIP御用達のゲストルーム「グランドエグゼクティブスイートキング」は、一泊、約30万円もするそうだ。

 昨年12月上旬、この部屋で今や芸能界の“ドン”とまでいわれる松本人志(60)から理不尽なセクハラを受けたと、法律事務所の弁護士立会いのもとで文春に語るのはA子である。

「長い間、私は彼の仕打ちに苦しめられてきました。また彼に投げかけられた言葉は、今でも私の心に恐怖として残り続けています。後日知ったことですが、私の友人で、芸能人の卵だった女性も同じ被害を受けていた。芸能界の権力者である彼の怒りを買うと、どんな仕事上の報復を受けるか分からず、これまで口を閉ざしてきた子は数多く存在するのです」

 2015年冬、A子のもとに、仕事関係の飲み会で知り合ったお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬からLINEが届いたという。

〈〇(日付)の夜ってどんな感じかしら?〉

 さらに飲み会の当日、小沢からこんなLINEが届いた。

〈今日の場所なんだけど、先輩が写真とかに撮られるとまずいので六本木のグランドハイアットのスイートで部屋飲みって感じになりましたが大丈夫ですか?〉

 その夜集まった女性はA子を含めて3人だったという。小沢の傍でせわしなくオードブルを並べていたのは、放送作家のXだったそうだ。

 夜7時40分に松本が到着。

 最初松本は女性たちには一瞥もくれず、企画の愚痴をこぼしていたという。

 しかし、酒を呷ると松本は次第に饒舌になっていった。

「日本の法律は間違ってると思うねん。日本は俺みたいな金も名誉もある男が女をたくさん作れるようにならんとあかん。この国は狂ってる。なんで嫁を何人も持てないんや」

 さらに松本は3人の女性を凝視しながら、こう続けたという。

「俺的には三人とも全然ありやし。で、俺の子ども産めるの? 養育費とか、そんくらい払ったるから。俺の子ども産まん?」

 10時過ぎに小沢が、

「さぁ、みんなでゲームを始めよう。グッパして」

 女性3人と男性3人がグーチョキパーをして、寝室に松本、バスルームにX、メインルームのソファーに小沢が分かれ、同じ手のペアと組んで時間を過ごすというのだ。

 女性たちの携帯電話は、松本が到着する前に小沢が没収している。

 A子が寝室で松本と対面した時の恐怖をこう振り返る。

「いきなりキスされ、混乱していると、松本さんは『さっきの話や。俺の子供、産めるの?』と迫ってきた。またキスされそうになったので、しゃがんで抵抗したところ、足を固定されて三点止めの状態にされてしまった。その日、私はボタン付きのシャツを着ていましたが、松本さんは無理やり上から脱がそうとしたため、ビリッと破れてしまった」

 いつの間にか松本は全裸になり、体を押し付けてきたという。A子は唖然と佇立するしかなかったそうだ。

「松本さんは『俺の子どもを産めや』と呪文のように唱えてきて、それでも拒否していると大声で『なぁ!産めへんのか!』と。恐怖で震えている私を見て、ますます興奮しているようでした。私は『このまま本当に殺されるかもしれない』とパニック状態になりました」

 A子さんの右手をつかんだ松本は、股間を触るように誘導してきたともいう。

 松本が終わると今度はバスルームで待っていたX、小沢からもセクハラを受けたという。

 このようなことは、A子が参加した時から遡ること3ヶ月前にもあったそうだ。

 芸能界に憧れを抱いていたB子が松本と接点を持ったのは、やはり小沢がきっかけだったという。

 B子が重い口を開いてこう語っている。

「部屋に入ると松本さんは上下の服を脱いでいき、全裸でベッドに引きずり込んできました。私が『ダメです、ダメです』と必死に抵抗していると、私の身体を抱き寄せながら『セックスがダメなら口でヤって』と。私が『無理です』と断ると、今度は『口がダメなら手でヤって』と。松本さんは迫ってくる中で嫌がる私に何度もキスをしてきました」

 彼女はこの後、PTSDに悩まされ続けたという。

 お笑い界の“帝王”も形無しだが、松本のことだから、文春の直撃に堂々と反撃するのだろうな。

――三人の女性とゲームをして性行為をされたと?

「うん、フフフ、知らないっすね(笑)」

――ありえない?

「いや、どうなんでしょうねえ」

――記憶にないと?

「(笑いながら)わかんないっすね。笑っちゃうくらいわかんないですね。じゃぁ、もう好きに書いてくださいよ」

 余裕ありそうだったが、A子とB子に対する行為を問うと態度が一変し、声を荒げたという。

「いやもう、だって、そっち何も証拠を見せないで、聞かれたってわかんないじゃないですか! 証拠見せてよ」

 A子は悲痛な表情を浮かべ、記者にこう答えたという。

「被害者がこれ以上増えてはならないと思い、今まで言えなかったことをお話しすることにしました。泣き寝入りする子が数多くいることをわかってほしいです」

 この記事が出た後、松本の所属する吉本興業が文春に対して抗議すると発表した。

「当該事実は一切なく、記事はタレントの社会的評価を著しく低下させるもの。取材態様を含め厳重に抗議し、今後、法的措置を検討していく予定」

 お笑い界だけではなく、吉本興業を実質動かしているともいわれる松本のスキャンダルにしては、抗議の姿勢がやや及び腰と感じるのは私だけだろうか。

 松本はテレビに冠番組をいくつも持っているのだから、そこを通じて、文春報道について反論があればするべきであろう。普段の言動からすれば、「やい文春、嘘ばかり書くな!」と吠えてしかるべきだが、どうもそうした威勢のいい言葉は聞こえてこないようである。

 朝日新聞Digital(1月4日 13時10分)は「NHKは、3日夜に予定していたEテレの特別番組『言葉にできない、そんな夜。』の放送を見合わせた。同番組には、お笑いコンビ『スピードワゴン』の小沢一敬さん(ホリプロコム)が出演予定だった」と報じている。

 NHK側は朝日新聞の取材に、「出演者の選定を含め番組の内容については自主的な編集判断の下、その都度、総合的に判断している。今回は総合的な判断の下、放送を見合わせることにした」と回答したという。

 NHKも、松本の腰巾着の小沢について内々に調査したのではないか。その上での決断だろうと思わざるを得ない。

 文春の凄さは、これはと狙った獲物は1回で終わらせないところである。第2、第3の追及があるのだろうか。

 次号で続報をやってくるのかどうかで、文春の本気度が分かる。(文中敬称略)

【巻末付録】
 まずはポストから。

 袋とじ「ファレノALLSTARS 2024辰年ヌード PINK&DRAGON」

「相楽伊織 うわさの桃尻娘」「総フォロワー95万人のTikTokerが初セミヌードに挑戦」

 袋とじ「達筆美女の全裸書き初め」

 ポストは相変わらずのヘアヌード満載だが、現代はどうか?

「独占インタビュー&撮り下ろし 上戸彩」。わずかにSEXYらしいのは「グラビア写真館 小川未明『赤い蝋燭と人魚』南みゆか」。これでおしまい。

 SEXYグラビアを見たいならポストを買え。