『世界ふしぎ発見』終了理由は視聴率？　後番組は有吉弘行『カネオくん』とネタ被り

　TBSは3月5日、石井亮次アナウンサーが二代目司会者を務める教養クイズ番組『日立 世界・ふしぎ発見！』（TBS系/土曜午後9時～）について、今月をもってレギュラー放送を終了すると改めて発表。ネット上で惜しむ声が相次いでいる。

　同番組は、草野仁の司会で1986年4月にスタート。日立グループの一社提供で、歴代の“ミステリーハンター”たちが世界各地の不思議、謎、ミステリーについて現地取材してきた。

　TBSは、特番として番組を継続する予定としているが、ネット上では「こんなに質の高いクイズ番組はほかにない。すごく残念」「海外取材が難しくなったコロナ時期を乗り切ったのに、このタイミングで終わるなんて……」と惜しむ声が続出。

　また、日立グループのCM「日立の樹」のイメージも定着していることから、「ふしぎ発見が終わったら、この木なんの木のCMソングも聞けなくなるの？」と心配する声も散見される。

『世界ふしぎ発見』の視聴率は？

　そんな『日立 世界・ふしぎ発見！』の昨今の平均世帯視聴率は、概ね5～6％台（ビデオリサーチ調べ、関東地区／以下同）。

　裏番組の『サタデーウオッチ9』（NHK）や『1億3000万人のSHOWチャンネル』（日本テレビ系）、『出没！アド街ック天国』（テレビ東京系）と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げ、放送回によっては『日立 世界・ふしぎ発見！』が上回ることもあった。

　ただ、若い層を対象としたコア視聴率では苦戦していたようで、レギュラー放送終了は“視聴者の若返り”を図る意図もありそうだ。

　なお、同枠では4月からハライチ・澤部佑と同局の杉山真也アナウンサーがMCを務めるマネーリサーチバラエティ『世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金？』がスタートする。

　同番組は、番組独自でお金に関する調査＆検証を行い、その結果をクイズ形式で出題。解答者は2チームに分かれてクイズ対決をする内容で、同局は「親子で楽しめる番組」と強調している。

後番組に、有吉弘行『カネオくん』とのネタ被り指摘

　世代によっては、そのタイトルから、かつて同局で放送されていた大橋巨泉さん司会のクイズ番組『世界まるごとHOWマッチ』を彷彿とさせるが、ネット上では「カネオくんと被ってる」との指摘が散見される。

　というのも、『世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金？』と同じ曜日にあたる毎週土曜の午後8時15分～8時50分で現在、お金がテーマの教養バラエティ番組『有吉のお金発見 突撃！カネオくん』（NHK）が放送中。

　4月からは、『有吉のお金発見 突撃！カネオくん』の終了10分後に『世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金？』が始まることになるため、後者に対し“ネタ被り”による視聴率不振を心配する声も一部であるようだ。

　約38年の歴史に幕を閉じる『日立 世界・ふしぎ発見！』。最終回の内容が注目されそうだ。

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