阪急宝塚駅から宝塚大劇場を結ぶ「花の道」。(写真/Getty Images)

 宝塚歌劇団の宙組に所属する俳優女性が昨年9月に急死した問題で、パワハラ行為をしたとされる上級生や、親会社である阪急阪神ホールディングス・角和夫会長らが近く遺族に対し謝罪する方針を固めたことが報じられた。

これを受け、ネット上では「加害者は退団するべき」との意見が相次いでいる。

 同11月に劇団側が公表した報告書では、上級生らによるパワハラ行為は「確認できなかった」と説明。しかし、遺族側は暴言など15件のパワハラ行為があったと主張し、劇団幹部や上級生らに対して謝罪するよう求めていた。

 その後、今年1月に遺族側が「パワハラを認めない場合、交渉以外の手続きを検討する」と通告すると、劇団側は同月中に初めて一部のパワハラ行為を認めたという。

 また、3月26日付の「読売新聞」によれば、謝罪は角会長が上級生から預かった謝罪文を遺族に手渡す方向で検討しているとか。

 しかし、ネット上では「謝罪するの遅すぎ」「公演再開したいから、とりあえず謝っとけって感じか」という辛らつな声や、「加害者は謝罪と同時に辞表を提出するべき」「加害者がこの先もステージに立ち続けるなんて、おかしい」と加害者とされる関係者の退団を求める声も目立っている。

宝塚音楽学校の受験者数、過去最低更新……5年で半減

 そんな中、宝塚音楽学校の受験者数も話題となっているようだ。

 2023年の受験者数は612人であったが、24年は過去最低の480人に減少し、合格倍率は12倍。915人だった19年と比べると、この5年で受験者が半減した。

 受験者激減の理由は複数考えられるが、当然、今回のパワハラ問題が影響した可能性も指摘されている。

 なお、例年は合格者名簿がマスコミに公開されていたが、今年は個人情報保護等の観点から“非公表”に切り替わったという。今後、こうした伝統的な行為の変更が続く可能性もありそうだ。

 現状、5月開演予定だった『宝塚110年の恋のうた』『FINAL FANTASY XVI』の上演を見合わせている宙組。遺族への謝罪によって、状況がどう動くのか注視したい。

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