木村拓哉(写真/Getty Imagesより)

 田村正和さんが主演した人気ドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)の放送30周年を記念したシリーズ一挙放送が話題になっている。放送困難と思われていたエピソードが続々と「解禁」され、長らく封印されていた「SMAP回」も放送されるのではと期待を集めているのだ。

 同ドラマは、田村さん演じる風変わりな刑事・古畑任三郎を主人公に、最初に犯人を明示して謎解きをメインとする倒叙ミステリーの名作としてファンに愛された。毎回、犯人役に著名な俳優が起用されることでも知られる。

 フジ系の平日午後の時間帯に1日2話ペースで行なわれている一挙放送。ファンにとってうれしいが、6日に木村拓哉が犯人役を演じるシリーズ第17話「赤か、青か」が放送されたことで一段と盛り上がった。それというのも、この回はCSなどで放送されず、FODなどの動画配信サイトでも配信されていない「封印作品」化していたからだ。

 封印された理由は「旧ジャニーズ事務所が木村のイメージを気にして再放送を許可しなかった」といった憶測があるが、定かではない。

2021年にもテレビで再放送されたことがあったが、今回も何かしらの問題をクリアすることで放送が実現したようだ。

 さらにファンを驚かせたのは、同じく封印作品化していたシリーズ第22話「間違えられた男」が10日に放送されると決定したことだ。風間杜夫が犯人役を務める同回は、シリーズ屈指のコメディ回として知られるが、再放送や配信がNGになっていた。

 その理由としては、劇中で著作権管理が厳しいことで知られるアニメ『サザエさん』の「火曜日版」の映像が使われていることから、権利上の問題で封印されたのではないかと推測されている。『サザエさん』の映像が流れるシーンは事件解明の肝になるためカットもできず、二度と見られないのではと危惧されていた。

 それだけに再放送決定は驚きで、SNS上では「ずっと見たかった風間杜夫さんの回が!」「多分フジだから権利クリアできただけで、CSとかは放送できなさそうだから貴重」などと歓喜の声が上がっている。

 こうなってくると、がぜん期待されるのが「SMAP回の解禁」だ。

 SMAP回とは、1999年1月に放送されたスペシャル第3弾「古畑任三郎 VS SMAP」のこと。SMAPのメンバーたちが本人役で登場し、完全犯罪を成し遂げようとするという内容で、本放送時は平均視聴率32.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

 古畑ファンにとってもSMAPファンにとっても忘れられないエピソードだが、これは「解禁が最も難しい封印作」となっている。現在、SMAPのメンバーは「新しい地図」として活動する香取慎吾稲垣吾郎、草なぎ剛、独立して個人事務所を立ち上げた中居正広、旧ジャニーズに残った木村(現在はSTARTO ENTERTAINMENTと契約)と3つの事務所に分かれており、全員分の許諾を得るのは非常に困難だ。

 SMAPが大揉めの末に解散したという経緯もあり、今作は「永遠に封印される」ともいわれている。

また、劇中にはSMAP解散の要因になった元チーフマネージャーの飯島三智氏をモデルにしたと思われる人物が登場するため、それも事態をややこしくしている。配信や再放送がNGになっているだけでなく、2022年に発売されたデアゴスティーニ・ジャパンの「隔週刊 古畑任三郎DVDコレクション」でも、SMAP回だけが「都合により」との理由で収録されなかった。

 しかし、旧ジャニーズ事務所が崩壊したことで多くの「タブー」が消滅しており、今回の一挙放送で木村拓哉の回などが放送されたこともあって、SMAP回の解禁に望みが出てきた。ただ、SMAP回はシリーズ第2期と第3期の間に放送されたスペシャルだが、今回の一挙放送では第2期の作品放送後に第3期のエピソードに移行するようで、そのまま飛ばされる可能性もある。

 もしSMAP回の封印が解かれることになれば、SMAPファンと古畑ファンはお祭り騒ぎになりそうだが、はたしてどうなるだろうか。