(写真/Getty Imagesより)

 5月31日から6月2日の『国内映画ランキング』(興行通信社調べ)で、公開2週目を迎えた、舘ひろし柴田恭兵主演の人気シリーズ8年ぶりの劇場作品『帰ってきた あぶない刑事(以下あぶデカ)』が2位にランクイン。週末3日間で動員17万5000人、興収2億3200万円を記録し、累計成績は動員59万人、興収8億円を突破した。

「ともに70歳を超えた舘と柴田だが、尋常じゃないほどの媒体に登場し、映画をPR。そのかいあってか、集客は好調、劇場版の前作『さらば あぶない刑事』(2016年)の興収16.1億円を上回りそうな勢いだと見られている」(映画業界関係者)

 1986年のテレビ放送以来、刑事とは思えないスタイリッシュなスーツ姿とサングラスがトレードマークだった舘演じるタカこと鷹山敏樹と、柴田演じるユージこと大下勇次だが、今作でもそのファッションは健在だ。テレビ番組などの番宣やスポーツ新聞、雑誌などのインタビューも、2人は役になりきっており、ド派手なスーツ姿に身を包み挑んでいたが、特にスーツにこだわりがあるのは舘だという。

「柴田さんは、今春に最終回を迎えたNHK BSのドラマ『舟を編む~私、辞書つくります~』の日本語学者役など、常時スーツ姿ではない役も目立ちます。しかし、舘さんは、フジテレビ系で放送中のドラマ『ブルーモーメント』の大臣役など、カッチリとしたスーツ姿の役を演じることが多く、21年にテレビ番組に出演した際、40年間でオーダーメイドしたスーツは約800着と紹介されました。1着の単価は30万円以上、総額では3億円ほどとも言われています。

1回そのスーツで作品を撮り終えるとそこまでこだわりがないようで、映画『ヤクザと家族 The Family』(21年)で共演した綾野剛さんなんかは、劇中で着用した舘さんのスーツを譲り受けたそうです。銀座のクラブでの羽振りの良さも知られていますが、目をかけた後輩に対しても気前が良い、ということでしょう。そんな人柄も、第一線で活躍し続けることができる要因だともっぱらです」(映画業界関係者)

 とはいえ、特に目をかけた後輩に対しては、特別なプレゼントを贈っていたようだ。

 長年、舘、柴田と『あぶデカ』で共演している仲村トオルは5月19日放送の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)に出演。同作のテレビ版第1シリーズの撮影中、まだまだ若手だった仲村が大遅刻したところ、館が台本で仲村の頭を殴り「何やってんだよ!」と一喝。現場の沸点は頂点になりかけたが、スタッフの怒りが収まり撮影が開始されたという。

 その後の休憩中、仲村のもとを館が訪れ、仲村は「また館さんに怒られる」と身構えたというが、館は仲村が『ビー・バップ・ハイスクール』(1985年)で新人賞に選ばれたとことを話題にし、「お前こういうとこに着ていく服持っているのか?」と、授賞式用のタキシードをプレゼントしてくれたというのだ。

「これまで、舘がスーツをあげた俳優は多いようだが、タキシードならぬ“タチシード”を贈られた俳優は限られているという。仲村のほかには、舘と共演したのをきっかけに、個人事務所・舘プロに直談判して入ったという、是枝裕和監督の映画『怪物』(2023年)の主役の1人として好演した子役の黒川想矢ぐらい。『怪物』でカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩くことになった際、舘がプレゼント。しかし、ブルーリボン賞で新人賞を受賞した際のインタビュー記事によると、成長し、身体が大きくなったため “タチシード”を着ることができなくなってしまったことを明かしていた」(芸能記者)

 舘が見込んだ仲村は現在も第一線で活躍中。黒川は今後、飛躍を遂げそうだ。