木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)の第7話が6月6日に放送された。警察から追われ、世間的にも広く知られる存在となった脱獄犯・狩山(木村拓哉)が、一縷の望みをかけて再会した現場の同志は敵か味方か……。
大手ゼネコン・帝和建設の土木設計部部長の狩山は、自身が設計を手掛けた東京都の一大プロジェクトである龍神大橋の建設現場で崩落事故に遭遇する。狩山は会社を守るため、事故の原因となった下請け会社社長・若松(竹内涼真)が手を染めた不正を隠し、すべての責任を負って刑務所に収監される。「数年の刑期を全うすれば会社に復帰できる……」。刑務所で楽観的に過ごす狩山に、妻・玲子(天海祐希)は自身が余命僅かであることを告げる。妻が生きているうちに身の潔白を証明した夫として再会するため、狩山は脱獄を決行。警察・帝和建設による追跡を振り切る狩山だったが、刑事・黒木(竹内・二役)に確保されてしまう。しかし、黒木は兄・若松が関わった不正の真相を突き止めるべく、独自に捜査をしていたことを告白。さらに、若松は“黒幕”に指示されて異なる資材を使い崩落事故を誘発させたという。狩山は黒木からその信念を託され、再び逃走を始める。帝和建設サイドが狩山への警戒態勢を一層強めるなか、狩山は崩落事故の真実にたどり着くことができるのか……。
狩山はこれまでさまざまな事故関係者と接触してきたが空振り続きだ。
第7話は狩山にとって不運の回だったといえる。秋澤は信頼するに足りない人間だと再認識し、同じ釜の飯を食った仲だと思っていた龍神大橋工事の下請け会社社長・坂東(北大路欣也)には告発を拒まれてしまう。狩山にとって心を痛めた新事実は、若松が“黒幕”に従う報酬として受け取った2000万円のうち、1000万円を坂東が受け取っていたことだろう。さらに、“黒幕”は帝和建設常務の桑原(岩谷健司)で、彼と同行し若松に金を渡していたのが南雲だったという、ショッキングな真実も明らかになった。龍神大橋を真剣に建設していたのは狩山だけだったのか。
ただ、“真の黒幕”は桑原ではない。桑原に指示を出した人物として坂東は磯田を挙げていたが、果たしてそうだろうか。自らトップを務める会社を苦境に陥れるマネはしないはずだ。そうなると、帝和建設のライバルにあたるゼネコンが桑原を買収した線が最有力だろう。帝和建設は業界3位で、東京都知事・榛名(賀来千香子)と磯田らの会食に同席していた男性2名が業界1位・2位のトップということになる。榛名は、“元上司”磯田が黒鉄島再開発プロジェクト・龍神大橋建設から外さないよう土下座して懇願しているのを蔑み、軽くあしらっていることから、帝和建設を陥れた資材不正は榛名+競合ゼネコンが手引きした可能性もある。そうなれば狩山がまともに対峙できる相手ではなくなる。
クライマックスでは、狩山が玲子に離婚手続きをするよう伝えていた。これは夫婦関係にあると不利益を被るほどの“犯罪”に、狩山が手を染める前触れだろう。狩山単独で不正を告発するとなれば、関係者を人質にしての生中継か……。
もうひとつ、どん底に堕ちた磯田の動向にも注目だ。
『Believe』崩落事故は氷山の一角だった…狩山・木村拓哉が暴く欲にまみれた“黒幕” 5月30日、木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)の第6話が放送された。ドラマは折り返しを迎え、橋づくりのプロフェッショナル・狩山(木村拓哉)が...
■番組情報
テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』
テレビ朝日系毎週木曜21時~
出演:木村拓哉、天海祐希、竹内涼真、斎藤工、山本舞香、一ノ瀬颯、上川隆也、小日向文世、北大路欣也 ほか
主題歌:MAN WITH A MISSION『I’ll be there』(Sony Music Labels Inc.)
脚本:井上由美子
音楽:林ゆうき
エグゼクティブプロデューサー:三輪祐見子
プロデューサー:都築歩、髙木萌実、松野千鶴子
監督:常廣丈太、樹下直美
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
公式サイト: https://www.tv-asahi.co.jp/believe/