霜降り明星・粗品

 お笑いコンビ・霜降り明星の粗品による宮迫博之への過激な“口撃”が話題となっている。

 粗品は4月放送のフジテレビ系『酒のツマミになる話』に出演した際、芸歴が24年も上の宮迫を呼び捨てにしたうえで、「先輩ちゃう、あんなもん!」などとディスりまくり、自身のYouTubeチャンネルでも「素人」や「一般の方」扱いするなど言いたい放題だ。

 その後、宮迫がユーチューバー・ヒカルのバースデーイベントに参加した時の「テレビに出てた時の俺を超えてから言え!」「『アメトーーク!』(テレビ朝日系)みたいな番組作ったけ?」などといった粗品に対する発言の動画が拡散されて炎上。結果、自身のYouTube動画で謝罪する事態となり、「もういいです。僕はもう負けでいいです」と白旗を上げた。

 2人のバトルは芸能界内外で注目を集めており、爆笑問題太田光が6月4日深夜放送の『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で「粗品、お前いい加減にしろよ。もう本当に。かわいそうだよ。

あいつ悪いやつだよ」としつつ「すごいよね。あんなヤツいないだろ、今まで」とコメント。

 明石家さんまも、同月8日深夜放送の大阪・MBSラジオ『ヤングタウン土曜日』で、「あれ、どういうケンカか知らんねんけど、俺は最初、2人が組んで狙いでやってると思った」と明かし、「けど、マジやったら我々世代、芸能界では考えられない。後輩が先輩を……って。吉本じゃないって言ったって、お笑い芸人は先輩、後輩やから。縦やからな。

だから、先輩に対してああいうことを言うっていうのは、本当は間違いやねんけども」と苦言を呈した。そのうえで、「粗品、他でもやっとるよね。そういう戦法やな、粗品の」とし、「今度、粗品に会うたら聞いてみようと思って、どういう意図か。俺が言うなら言うで、言ってあげようと思ってる。粗品も、どっちも仲間なんで」と仲裁に入る意思があることも明かした。

 さんまが指摘しているように最近の粗品に関しては何かと攻撃的な発言が目立つ。

「少し前には自身のYouTubeチャンネルで、木村拓哉さんに以前、フジテレビで挨拶を無視されたことや身長が公称よりもかなり低く感じたことを暴露。他にもKing & Princeや羽生結弦さんを腐したり、『ムキムキの芸人おもんない』と口にし、遠回しにダウンタウン松本人志さんへの批判かと物議を醸しました。さらに、昨夏には『THE SECOND ~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)について『まぁ、15年以内に成功してない人らの大会やもんな』や『微妙やなぁ』などと毒づいていましたからね。まさに怖いものなしで、言いたい放題といった感じです」(スポーツ紙の芸能担当記者)

 これらはすべて自身のYouTubeチャンネルでの発言だが、粗品は5月29日には自身とあのちゃんことタレント・あのとの関係を取材するために張り込んでいた週刊誌の張り込みバイトに“逆突撃”する動画を公開して大きな反響を呼んだ。

 すっかり時の人となっている粗品だが、バラエティー番組を手掛ける放送作家はこう語る。

「粗品さんの宮迫さんへの“口撃”は面白くはないですし、テレビ番組での『ユーチューバー、おもんないっすよね』というユーチューバー批判の流れから出た発言だったわけですけど、そもそも近年の粗品さんのやっていることって、ほとんどユーチューバーと変わらないですよね。

木村さんに関するネタだっていかにも暴露系ユーチューバーがやりそうなことですし、“逆突撃”動画もしかり。YouTubeチャンネルで過激な発言を繰り返すのもユーチューバーによる炎上商法そのものですし、そこに矛盾を感じてしまいます。芸人がユーチューバーよりも面白いと主張するのであれば、お笑い芸人の主戦場である板の上やテレビで披露する芸で、まずはそのことを実証してほしいと思っているテレビマンは多いですよ」

 そのうえで、過激発言を繰り返す粗品の孤立を危惧する。

「粗品さんに関しては吉本芸人の間でもアンタッチャブルな存在になりつつありますからね。少し前には粗品さんが自身が予約していた吉本本社の会議室を先輩トリオの『ジェラードン』と『ネルソンズ』、コンビの『Everybody』に無断で使われていてブチギレたと武勇伝のようにYouTubeチャンネルで語っていましたが、結局のところ吉本の先輩芸人たちも粗品さんに対しては注意や助言ができないんですよ」

 その背景には霜降り明星に対する吉本の“特別待遇”があるという。

 霜降り明星といえば、ピン芸人として若くして頭角を現していた粗品がせいやを誘う形でコンビを結成すると、『ABCお笑いグランプリ』や『ytv漫才新人賞』、そして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)といった賞レースで優勝を果たしてブレーク。

“お笑い第7世代”の中心的な存在としてテレビ番組でも引っ張りだこの存在となったが、これまでの道のりは決して順風満帆なものではなかった。

 20年6月にはせいやが既婚の女性ファンのとのオンライン飲み会の際、自分の局部を映し、自慰行為をする様子を見せつけたなどと『文春オンライン』に報じられた。

 また、21年7月には粗品が『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で静岡・熱海市を襲った土石流災害に絡めて「熱海が終わったもんな、雨で」と失言して批判を浴びた。

「せいやさんの件に関しては約2年半後に裁判で文藝春秋社に勝訴していますが、吉本サイドが裁判を全面的にバックアップ。粗品さんの“熱海終わった”発言については当時、ニッポン放送の社長が会見で謝罪するなどかなりの波紋を広げる中、吉本サイドが“火消し”に奔走していましたからね。その後も、吉本サイドはギャンブル好きの粗品さんに吉本ファイナンスを介して多額の資金を融資するなどの厚遇を続けており、吉本芸人の間でも『さすがに甘やかしすぎでは?』、『会社は粗品に何か弱みでも握られているのか?』と噂になっているようです」(前出の放送作家)

 すっかりYouTubeを主戦場に孤高の存在となっている観もある粗品だが、お笑い芸人として毒舌や煽りだけでなく、楽しい笑いも届けてほしいものだ。