華やかなエンターテインメントの世界で活躍するセレブスターたち。実はその大半が、ドラッグ経験アリだと伝えられている。
パーティーでマリファナを吸う程度に抑えているセレブもいれば、煩わしい人間関係や仕事のプレッシャーを忘れさせてくれるドラッグにどっぷりハマる者、知らぬ間に睡眠薬や鎮痛剤が手放せなくなってしまった者など、そのレベルは実にさまざま。依存症を抱えるセレブが、薬物過剰摂取(オーバードーズ、以下OD)し世間を騒がせることもよくあることだ。ODで命を落としてしまったセレブも少なくない。
今回は、重度の薬物依存に苦しみ死の淵をさまよったことがある、「薬物過剰摂取で死にかけたセレブ」を、衝撃度順にランキングしてみた。
■第5位 ナオミ・キャンベル
80年代に一世を風靡したスーパーモデルのナオミ・キャンベル。日本でも人気が高く、1996年には久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」(ドラマ『ロングバケーション』主題歌)にコラボしたりと多方面で活躍していた。が、その翌年の97年、ナオミはコニーアイランドのホテルで意識不明の状態で発見、病院に緊急搬送された。ナオミは、鎮静剤であるバルビツレート(バルビツール酸系)を大量に飲んでおり、あと少し発見が遅れたらかなり危険な状態になったと報じられた。彼女は、当時交際していたスペイン人のフラメンコダンサーとホテルに滞在しており、発見される数時間前に、2人は激しく言い争っていた。そのため、ナオミは発作的に自殺未遂したのではという憶測が流れた。
同年、ナオミはリハビリ施設に入所。01年タブロイドにリハビリ中であることがスクープされ、その翌年、インタビューでコカイン依存であったことを認めた。
■第4位 ケリー・オズボーン
我が道を突き進み、決してブレることのない強い精神を持つケリー・オズボーン。父親のオジーは重度の薬物・アルコール中毒だった過去を持ち、母親シャロンも長い間、摂食障害を患っており、家庭環境を考えても依存に陥りやすかったと伝えられている。おまけにセレブ家庭の中で育ったため、簡単に薬物を入手することができた。そのため、ケリーは、かなり昔から薬物依存のうわさが流れていたが、のらりくらりとかわしつづけて来た。が、09年、DJ.AMがODで死亡した直後、ケリーは「実は私も薬物依存症」「1日に50錠のバイコディン(鎮痛剤)を飲むほどひどく、自分をコントロールすることができない」とカミングアウト。リハビリを受け、ダイエットにも成功し、「薬物といっても処方箋の薬だったのだし」と暖かい目で見られるようになった。
しかし、実はコカイン中毒で、少なくとも2度死にかけたことがあるとコートニー・ラブが暴露してしまった。自身が薬物中毒だったときのことを、ケリーに面白おかしくコメントされたコートニーは、「アタシだって、あんたの命を2回も助けてやったじゃない! 1回目は心肺蘇生法(CPR)、2回目はCPRに意識を取り戻させるために荒っぽいこともやったわよね」と大激怒。「アンタが『Xファクター』に出演する前、アンタの母親はPR担当者にコカイン中毒だった過去をもみ消すようにって10万ポンド渡したそうじゃない」とぶちまけた。ロッド・スチュワートの邸宅でODで意識不明になったこともあるとも暴露している。
■第3位 チャーリー・シーン
今年1月、自宅で開催したアルコール・ドラッグ&セックス・パーティーで意識を失い、病院に緊急搬送されたチャーリー・シーン。スポークスマンは「ヘルニアが悪化した」と発表したが、父親のマーティン・シーンが顔色を変えて病院に駆けつけたことや、パーティーに参加していたポルノ女優たちの証言から、コカインのODにより倒れたことが明らかになった。09年のクリスマスに元妻へDVで逮捕されてから、アルコール、ドラッグを大量に摂取するようになったと言われたが、実はその前から彼は薬物依存の問題を抱えている。
98年、チャーリーはマリブの自宅で倒れ、病院に緊急搬送されている。救急隊員は脳卒中を起こしたという連絡を受け、スポークスマンもそのように発表。しかし、病院は「ODの治療をした」と明かした。かなり危うい状態で、その後リハビリを開始したが、筋金入りのジャンキーを治すのは簡単にはいかなかったようである。
今年前半は薬の作用なのか、ブッ飛んだ言動で世界から注目されたチャーリー。だが、ここ1カ月間は、憑き物が落ちたかのように静かに過ごしている。先日受けたインタビューでは「もう薬物はやっていない」と断言。いつから薬断ちしているのか、という質問には「ん~、何日間やってないとか、そういう記録はつけないから」と相変わらずのチャーリー節で回答し、今回もリハビリには失敗するのでは、という声があがっている。
■第2位 ホイットニー・ヒューストン
80年、90年代のアメリカ・ミュージックシーンに欠かせない存在であった歌姫ホイットニー・ヒューストン。
02年、ホイットニーは米「ABC」の独占インタビューで、コカイン、マリファナ、酒、鎮痛剤・睡眠薬などに依存していたことを認めた。ODで死にかけたことも認め、リハビリを頑張っていることも明かし、生まれ変わると語った。
しかし、そう簡単に中毒は治らなかった。06年、義妹がホイットニー宅のバスルームの写真を公開。汚いシンクの側に白い粉やコカインを炙ったスプーン、鼻から吸うための巻き紙、パイプが散乱しており、世間に大きな衝撃を与えた。義妹は「ホイットニーは悪魔に襲われていると思いこんで、失神するまで自分自身を殴ったり、かじったりしている」とも告白。
その数カ月後、ホイットニー死亡説が流れたのだが、業界人はもう驚かなかったという。
■第1位 エルトン・ジョン
世界で最も成功したソロアーティストであり、ナイトの称号を与えられているエルトン・ジョン。チャリティー活動も積極的に行っており、品行方正な生活を送ってきたかのようなイメージもあるが、70年代、重度のコカイン中毒に陥っていた。英「ITV」のインタビューで、どの程度の中毒だったのかと聞かれたエルトンは、「本当に死ぬ寸前、ギリギリだった。床の上に倒れ、ひきつけを起こして真っ青になり、周りの人にベッドまで運んでもらって。でも、その40分後には、またコカインを鼻からすすり上げていた」「マリファナを吸い続け、スコッチを飲み続け、3日3晩、起きっぱなしだったこともある。その後、1日半寝て、起きがけに脂肪たっぷりの料理を大量に食べて、すべて嘔吐して。薬物中毒のほかに摂食障害も患ってたからね。ひどかったよ」と述べ、「でも、ヤク中だと思ってなかった。
エルトンが何度もODを繰り返したのは、あまりにも繊細な性格だからだとされている。60年代後半に当時交際していた彼女と結婚すると決意したものの、踏ん切りがつかず、ガス・オーブンの中に頭を突っ込み自殺未遂をしようとしたり(結婚は取り消された)、恋人にフられる度に落ち込み何日もベッドルームに引きこもったりしていたという。76年にバイセクシュアルであること、88年にどちらかというと自分はゲイと呼ばれる方が落ち着くということをカミングアウトし、05年にデヴィッド・ファーニッシュと結婚。精神的に安定した彼は、愛するパートナー、そして10年に代理母に産ませた息子と、幸せな家庭を築いている。
『贖罪』
元夫、いまどーしてる?
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