ビヨンセの夫で、ラッパー、音楽プロデューサー、実業家のジェイ・Zに、浮気疑惑が持ち上がっている。ラッパーとして活動している元モデルの女性から「ナンパされた」と暴露されてしまったのだ。

彼女が説明するナンパの方法があまりにもリアルだったため、ネット上では「やっぱりジェイもその手の男か」「女性の売名行為だ」などと意見が飛び交っている。

 ビヨンセとジェイ・Zは、2003年に「’03 Bonnie&Clyde」でコラボしたことがきっかけで交際を開始。08年に結婚し、公私にわたりお互いを高め合う理想的なカップルとして全米から羨望のまなざしを向けられるようになった。12年1月には第一子に当たるブルー・アイビーが誕生。夫婦の絆はさらに深まり、HipHop界のアイコンとして、全世界からの注目を集めている。

 デビュー当時、ごついジュエリーを身に着け、高級車を乗り回し、ライブで100ドル札をばらまくなど、ギャングスタ・ラッパーらしい振る舞いをしていたジェイは、グルーピーから「ペニスが超ビッグ」と暴露されているほど、遊び回っていた時期があったとされている。

売れっ子ラッパーらしい、セクシー美女に囲まれたパーティー三昧の生活を送っていたジェイだが、ビヨンセと出会ってからは彼女一筋に。美女と野獣カップルという意地の悪い声も上がっていたが、ビヨンセの方が多才なジェイに夢中だという説もあり、浮気の心配などない黄金カップルだとも言われてきた。

 今回、米ラジオ局「PNCラジオ」に出演し、ジェイの浮気疑惑を暴露したのは、「YES LIV CAN」という芸名でラッパー活動をしているリヴという女性。大手モデル事務所「フォード」に所属していたこともある細身の長身美女である。彼女はこのラジオインタビューの後、米ゴシップ芸能サイト「Radar Online」の取材にも応じており、ジェイと最初に出会ったのは、08年だと告白。マイアミで行われたバドワイザーのコマーシャルのロケで、リヴの横にジェイが座ったのが始まりだったと明かした。

なんと、「ジェイは、監督の横に置かれていた自分用のイスを、アタシのイスの隣までわざわざ持ってきた」のだという。

「彼はとっても紳士的だったわ。彼とはものすごく気が合ったというか。でも、話をしただけで、それっきりだったの」
「ところが、その後、彼のボディガードがアタシのところにやって来て、こう言ったのよ。『ジェイがアナタの電話番号を欲しがっています。今度、この街に戻ったら電話すると言ってます』とね」

 間接的とはいえ超大物にナンパされたリヴだったが、本人いわく「尻軽女ではない」ため、番号を渡すことを拒否。

「アタシは、こんなのいけないと思ったわ。まず第一に、アタシの電話番号をゲットするのにボディガードを使うなんて幼稚すぎる。第二に、アタシは、ジェイがこの街に来た時に気軽に呼び出せるようなオンナじゃないってことよ」「B(ビヨンセ)に対して、無礼なことなんてできないしね」と説明した。

 リヴとしては、ジェイに彼女のラッパーとしてのキャリアを手助けしてほしかったようで、「スタジオとかで会えればいいなって思ってたんだけどね。彼には、ナンパなんかより、もっと多くのことを期待してたわけ。でも、すごく私的にアプローチしてきて、ビジネスの雰囲気なんかじゃなかった。

だから終わらせたの」と明かした。

 しかし、その数カ月後、リヴはマイアミの高級日本食レストラン「Nobu マイアミ」で、偶然にジェイと再会。「彼は友達数人と食事をしていたわ。アタシも食事をしていて。で、アタシたちは同時にテーブルを離れて、コリドー(廊下)で落ち合ったの」「彼は変わらずフレンドリーだった。前と何ひとつ変わってなかった。

そしてアタシにこう言ったの。『今回は絶対に、電話番号を交換しような』」と、まるで映画のワンシーンみたいな流れになったと告白。

 ところが、レストランにはビヨンセの妹ソランジュがいたそうで、ジェイとリヴが会話しているところを見て、怪しみだしたとのこと。「そばを通ったりして、アタシたちの会話を盗み聞きしてたわ。アタシのことをジロジロ見つめてさ、“(ビヨンセの妹である)アタシはここにいるわよ”と言ってるようだった」「でもさ、アタシはジェイを誘惑しようとなんて、これっぽっちも思ってなかったわけよ」と、再度ジェイを男として見てはいなかったと断言。

 「ジェイとの会話は短いものだったわ。

『連絡を取り合おうな』という彼の言葉は、アタシとの関係はちゃんと考えてくれているように感じたの」「今回は、アタシのことを真剣に考えてくれるんだって思った。だから、アタシの電話番号を渡したの。彼のももらったわ」といい雰囲気になったそうだが、「アタシの音楽のことをメールに書いて送信したんだけど、彼からの返信はなかったの。あっそ、よくわかったわよってな感じだったわ」と、ソランジュのせいか、音楽のことを持ち出したため白けたのか、ジェイがそれ以上彼女にアプローチすることはなかったとのこと。「というわけで、連絡を取り合ったんじゃないんだけどさ。彼とは素晴らしいつながりがあったわけ」という言葉で、リヴは取材を終えた。

 この告白について、ネットでは「街ごとに女をキープしとくなんて、いかにもありがち」「さすが大物」という声や、「リヴの売名行為」「会話しただけじゃん」「ビヨンセと身を固めたけど、まだオンナを引っかけることができるのか、試したかっただけなんじゃないか。最初から彼女に連絡する気なんてゼロだろ」という声も上がり、議論の的となっている。

 なお、ジェイは6月末に新曲「Holy Grail」の歌詞を公開した際、「カノジョはオレを裏切ってばかりだ/で、オレがどうしたかって?/また、彼女を受け入れたのさ/オレのこと2度も裏切ったのにな/でも、オレのせいなんだ/彼女を責めることなんてできないぜ」というくだりがあったことから、「ビヨンセが浮気したに違いない」「しかも2度も!」とネットで大騒ぎされたばかり。今度は、ジェイに浮気疑惑が持ち上がったため、驚きの声も上がっている。ジェイが口を開かない限り真偽は明らかにならないが、人気の高いカップルだけに、ネットでは当分この話題で持ちきりになりそうだ。