ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。

そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、2月6日~12日公開の動画を注目度順にチェックします!

7 MEN 侍の動画、美 少年・金指の“寝起き姿”が話題



 7日に配信されたのは「7 MEN 侍【Jr.だらけの借りモノ競走】HiHi Jets・美 少年・少年忍者…みんなにお願い!」。撮影は、東京・帝国劇場で1月末まで上演されていた舞台『JOHNNYS' ISLAND』の期間中に行われ、他グループを巻き込んだ「楽屋で借りモノ競走選手権」にチャレンジしている。チームは、楽屋の組み合わせと同じ菅田琳寧&本高克樹、佐々木大光&中村嶺亜、今野大輝&矢花黎ペアに決定。お題に合わせてJr.たちを集め、元の場所に戻ってくれば勝利となるが、最下位のチームには罰ゲーム(次回の焼肉ロケで指定された1品が食べられない)が課せられるとのこと。

 佐々木&中村といえば、キャンプ企画(昨年11月8日公開)における買い出しの最中、火起こし班に内緒でこっそりと肉まんを食べていた“悪巧みコンビ”。今回ものっけから中村が「大光、止めといてくれ! 俺が連れてくる!」と指示を出し、これを受けた佐々木が出口で今野&矢花のスタートを阻止していたのだった。

そんな中村たちが引き当てたのは「Jr.のメンバー3人の一発ギャグ動画を撮影してくる」で、人数の多い少年忍者がいる部屋に向かい、無駄な時間を省くというズル賢さも見せていた(最後に勝敗がわかる際も2人らしい展開が待っている)。

 かたや、菅田&本高チームのお題は「Jr.のメンバーで合計年齢70歳になるよう連れてくる」。HiHi Jetsメンバー3人(猪狩蒼弥・井上瑞稀・高橋優斗)で55歳になると予想し、残るは15歳の美 少年・金指一世に狙いを定めた。さっそく楽屋に向かうと、寝ぼけ眼の金指に「一世、何歳?」(菅田)と確認。本人が「15歳です」と答えたため、状況を把握できていない金指を強制連行した(ちなみに金指は2月9日に誕生日を迎えて現在16歳)。今野&矢花チームのお題は「2月生まれのJr.のメンバーを1人連れてくる」で、Jr.SP(中村浩大・松尾龍・和田優希・林蓮音)の協力を得て、美 少年・浮所飛貴を捜索。

マッサージルームにいた浮所を見つけ、無事捕獲に成功した。その後、菅田&本高、今野&矢花チームがエレベーター内で鉢合わせ。寝起きの金指は相変わらずぬぼーっとした顔つきだったものの、ゲームクリアの瞬間は飛び跳ねて喜んでいた(8分33秒頃)。

 今回の動画について、ネット上では「この企画最高!」「一世、寝起きでもイケメンってどういうこと……」「寝起きで頭ボサボサ、無防備な金指くんが可愛い」「金指くん、寝起きでぽやぽやしてて赤ちゃんみたい」「寝起きが見られるなんて、7 MEN 侍とYouTubeありがとう。この状態でも完成度が高い金指くんが15歳なの尊すぎる」「琳寧くん、優しさと礼儀正しさが滲み出てる」「美 少年が大活躍してたのが良かったし、何より琳寧の謙虚さや、優しさに好感を抱いた」と大好評。ほかのJr.も参加しているとあって、再生回数は32万台(14日時点)と、いつもよりハイペースで伸びている。

 12日の動画は「少年忍者 【ガチ会議】斬新企画案で意外な一面が !?」(再生回数は14日時点で14万台)。1月22日配信の「【YouTubeでやりたいこと】企画会議でメンバーの個性が爆発!」では、稲葉通陽、小田将聖、織山尚大、川﨑皇輝、北川拓実、久保廉、黒田光輝、田村海琉がYouTubeで実現させたい企画を発表していたが、今回は年長組メンバーの青木滉平、安嶋秀生、内村颯太、豊田陸人、平塚翔馬、檜山光成、深田竜生、元木湧による会議の模様を公開している。

 プレゼンタイムのトップバッターは内村で、「まず、混ぜる。混ぜるっていうのを、大前提ね。なんか、いろんな食べ物を混ぜるんですよ。そういうこと!」と、序盤から独特な雰囲気を醸し出している。

「スポーツを混ぜたい」といい、サッカー+テニス、サッカー+野球と切り出したまでは良かったものの、「(ロック)クライミングとかボクシングとか」との案には、一同がザワついてしまった。

 さらに、内村は「クライミングしながら、相手を落とし合う」とイメージを明かし、危ない発想にメンバーは驚愕(かなりバイオレンスな動画になりそう)。続けて、内村が「あとは、サイコパス診断」と候補を挙げたところ、青木が「サイコパスだもんね」と、即レス。本人はイマイチ納得していないようだったが、「青木が『サイコパス』とか言うから。大阪の大西風雅(関西Jr.のLil かんさい所属)に『お前、サイコパスなんやろ?』みたいな(ことを言われた)」と告白し、周囲の笑いを誘っていた(クライミング+ボクシングのトーク部分だけでも危険な香りは伝わってくる)。

 そんな内村が「洋服が欲しい」と、ただの欲望を述べた瞬間、天然キャラの深田が「いつも同じの着てますもんね」と、辛らつな一言をお見舞い。

核心を突かれ、「そうですねー、はい」と答えるしかない内村だった。続いて、2番手の平塚が「バラバラコーディネート」「うっちーを……ファッションセンスがそんなないんで」とアイデアを出した時には、「おぉぉい!」(内村)と大絶叫。とはいえ、平塚の構想は「お店行ってやってもいいですし、このメンバーで自分の私物を、うっちーにどれが似合うかっていうのを、バラバラで(コーディネートしていく)。服担当の人、靴担当の人、ズボン担当の人で、最終的にどうなるか」とかなり具体的なもので、個人的にも興味を惹かれる内容だった。

 “陰キャ”(陰気な性格)を公言する豊田は、なんとイラスト付きの企画書を持参。しかし、豊田のパートは自身の先祖に関連がある茨城県・豊田城に行くロケを志願したところで終了してしまい、あれだけ熱心に書いてきたにもかかわらず、城の話だけでカットは可哀想だと感じてしまった。

以降、檜山は社会科見学ロケ、安嶋が遊園地ロケを提案したほか、深田のプレゼンでは「何がおもろいの?」と突然の関西弁ツッコミが飛び出し、元木の発案をフライングで口走るうっかりミスも。

 ピンクのペンを使うなど、プレゼン用紙の時点で女子力の高さがうかがえる青木は「女子力UP。僕たち、ジャニーズなわけじゃないですか。やっぱりお客さんがいてこそのジャニーズじゃないですか。ありがたいことに、男性のファンもたくさんいるんですけど、人気を得るには、やっぱり女心がわかっていないと人気になれない」「僕の勝手な独断と偏見なんですけど、スカートを履かずして女心はわからない。ということで、女装」とスピーチ(男性ファンにも触れる心配りが素敵)。「ただ単に女装してもつまらない」「せっかくなんで、女装して『ジャニーズショップ』に行って、自分の写真を買って帰ってくる。気づかれたらそこでアウト」と、女装の先の展開も考えていた(面白そうなのですぐにでも見たい)。

 また、団結力UPのための「メンバーでシェアハウス生活」(青木発信)も、ファンの胸が高鳴るテーマではないだろうか。ラストの元木は、これからやって来る春にピッタリな「お花見」などを希望。投票の結果、女装大会やスポーツ、笑ってはいけない企画に3票が入っており、今後の実現に期待したい。

 6日の動画は「Travis Japan【ヘアカタログ】七五三掛がメンバーの髪型をスタイリング!」。1月2日公開の「【夢語る】新春のごあいさつ2020」の中で、七五三掛龍也が「(今年は)みんなの髪をセットしてみたい」と話していたことを受け、ヘアスタイルをプロデュースする企画が実現。ワックス、ドライヤー、アイロンといった愛用アイテムを持参しており、まずは吉澤閑也のセットからスタートした。「しずはさ、やりにくい派の人だよね?」(宮近海斗)「癖っ毛だから?」(吉澤)「質が強いよね」(宮近)「でも意外と猫っ毛だよね。柔らかいもん」(川島如恵留)と会話する中、“ヘアスタイリスト”の七五三掛は川島の言葉を遮るようにドライヤーのスイッチをオン。油断している時にいきなり熱い風をあてられた吉澤は「話してるのにドライヤーやるなよ。聞こえなくなっちゃうだろ」と、注意。ガチモードで怒る吉澤に対し、中村海人は「プロ意識高い!」と笑っていた。

 以降は吉澤と七五三掛のみの空間となり、「しずは癖が強いから、癖をとってからアイロンしないと、ちゃんとセットがうまくいかない」と、ブローで整えていく七五三掛。普段は不思議ちゃんキャラで、ポワポワした雰囲気の彼だが、企画を発案しただけあって、髪やスタイリングに関する知識はさすがといったところ。途中経過では、なかなかのボンバーヘアになっていたものの、最終的に爽やか系のスタイルに仕上がった。3人目の中村はやや広めのおでこが全開になっていたほか、ドライヤー&アイロンの“熱地獄”の恐怖に怯える一幕も。こうしてメンバーの特徴を考えた上でアレンジするも、後半の松倉海斗&宮近は、ある意味で髪が“大爆発”。松倉のテーマは「ズル賢い悪ガキ」で、これまでに見たことがないほど、ワイルドな印象に変わっていた。

 さらに宮近のイメージについて、七五三掛は「花が咲いたような……。これはマジで美術館(建物)」と説明。顔立ちの良さが際立つ昔の不良少年ふうのヘアスタイルは、ぜひ動画で確認してほしい。なお、発表タイムは10分40秒~45妙頃の中村の笑顔も注目ポイントだ(めちゃめちゃ可愛い)。こうして至近距離・高画質でジャニタレの髪をじっくり見られる機会は貴重であり、ファンにとってはうれしい企画だろう。再生回数は、公開後8日で51万台を突破していた前週の「【祝成人★松田元太】メンバーの愛情を検証!?」に続き、61万台と、順調だ(14日時点)。

 前回の記事でも触れたように、ファンはチャンネルトップページの「ヘッダー」(上部の画像)をTravis Japanに飾らせてあげようと、さまざまな手法で再生回数に貢献している。14日時点でヘッダーはHiHi Jetsになっているが、ファンの書き込みによると、前週はわずかにTravis Japanの再生回数の方が上回っていたとか。Twitter上には「なんでヘッダーがトラジャじゃないの!?」「YouTubeのヘッダーって再生回数じゃなくなったの? トラジャのが多かったのに……」「先週は7 MEN 侍の合算だし、運営はそんなにトラジャにヘッダーを取らせたくないの?」といった愚痴が続出。また、「Jr.チャンネル」Twitterが10日にHiHi Jetsのプロモーション動画の更新をツイートしたところ、「ヘッダーの基準は? トラジャじゃないの?」「ヘッダーがHiHi Jetsだったのは、どのような集計方法だったのか教えてください」と、公式に抗議のメッセージを送る人も見受けられた。

 HiHi Jetsの動画は、通常回の「【ゴルフデビュー】室内でやってみたら白熱した!」(9日)と、久しぶりのプロモーション「【泡アート?】洗顔の超絶テクお見せします!」(10日)の2本が配信されている。1本目は、おもちゃのゴルフセットで対決しているお遊び企画。猪狩蒼弥・高橋優斗と、井上瑞稀・作間龍斗・橋本涼の2チームに分かれ、ご褒美の「ハッピーお食事券」を賭けた試合が始まったのだが……。結論から言ってしまうと、メンバーは楽しそうに進めているものの、ゲーム自体はさほど面白い展開はないまま終盤を迎えている(あくまで個人の感想)。

 そして、特に納得いかなかったのが、ラストの編集だ。ハッピーお食事券をもらえるのは1人だけのため、同じチームの高橋と猪狩のどちらがMVPかを決める流れに。譲らない2人は「僕のミスポイントありました? ないですよね?」(高橋)「言いたいことはそれだけですか?」(猪狩)と猛アピールを続けていたようだが、ここは残念ながら早送り編集となっていた。猪狩といえば、一部ファンの間で「歩く国語辞典」と呼ばれ、口達者な人物として知られている。そんな彼が一同をどう説得していたのか、もう少し詳しい話が聞きたいと感じたのは、筆者だけだろうか。

 なお、この動画での収穫は、いわゆる「人狼部屋」といった「Jr.チャンネル」で頻繁に使われている室内が全体的に映っていること。コメント欄でも「ここは事務所なのか、ただのYouTubeの撮影場所なのかわからないけど、とりあえずこのジャニーズ関連の場所がオシャレすぎ」「前から思ってたけど、ジャニーズ事務所めっちゃ広いしオシャレ」「『Jr.チャンネル』見るにつれて事務所の構造がわかってくる」と、ファンが食いついていた。



 2本目は、セブン-イレブン・ジャパンのプロモーション動画で、PRする商品は雪肌粋シリーズの洗顔クリーム。昨年9月に作間&橋本のスキャンダルが表面化したため、提供動画は同8月の「【唇決戦】艶々リップでろうそくを消せ!」(株式会社ディーエイチシー)以来となる。今回は、洗顔を泡立ててより高い“泡タワー”を作る対決を実施する中で、「(肌すべすべにかけて)すべらない話」を語る場面も。

 10分13秒頃からは、井上がKing&Prince・高橋海人と食事に行った際のエピソードとして、「『明日、YouTube何やんの?』って話をした時にこの企画のことを言ったら、『King&Prince・岸優太くん直伝の泡立て方がある』と。スゴい泡立つ」「ホントに泡立つんですよ、それは。泡立つんですけど、岸くんがバラエティ番組で、特技でこれをやったら、全然泡立たなくて、お蔵入りしたらしい」と、報告。井上は「岸くん、(本番で)緊張してたんでしょうね」と、フォローしていたのだった。ファンの書き込みによれば、これは昨年3月25日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)ではないか……とのこと。番組内容を紹介するテレビ情報誌には記載があったはずが、実際のオンエアーで当該シーンは公開されなかったそうだ。

 再生回数は1本目が25万台、2本目は30万台(14日時点)。

 8日の動画は「美 少年【ミラクル連発】ジャニーズソングでジェスチャー伝言ゲーム」で、タイトル通りジャニーズの先輩たちの楽曲を使った伝言ゲームを行っている。ジェスチャーの制限時間は30秒で、実際の振り付けや、歌詞を口ずさむ行為はNG。ミスした時の罰ゲームが「Jr.チャンネル」定番のノニジュースだとわかると、那須雄登は「この前、忍者飲んだらしいよ」と、発言した。実際、少年忍者メンバーは「大縄跳び」企画(5日配信)でノニジュースの洗礼を受けていたが、那須は「みんなすげぇ顔してたもん。帝劇の楽屋入ってきた時、みんなもう……」と、覇気がない様子を再現。筆者も心配していたが、やはりノニジュースは中高生の彼らに相当なダメージを与えていたようだ。

 1曲目は嵐のシングル曲「Monster」で、トップバッターの藤井直樹を皮切りに、1人ずつ伝えていく。藤井は2番目の那須に向け、両手で「ガオー!」と言わんばかりのポーズをとり、シンプルに怪物を表現した。以降も藤井に倣って全員がモンスターポーズを披露。美 少年の場合はまったく怖くない、キュートなモンスターになっており、必死でアピールする6人それぞれのアクションも必見だ。ちなみに、ほかのメンバーは順番まで目隠しをして待機するのだが、後ろでベタベタとくっつき合い、“わちゃわちゃ”と戯れている。手をつなぐ、肩を組むあたりは序の口で、岩崎大昇が佐藤龍我にバックハグ(2分21秒~)、なぜか岩崎の首元を触る浮所飛貴(6分頃)など、ファンにとってはうれしい1コマが盛りだくさんだろう。

 そして、エンディングは別の映像に切り替わり、視聴者に向けて「質問に答えます」企画の開催を発表。3月より放送の『連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件』(WOWOWプライム)に出演する那須は、役作りのため金髪に染め、YouTubeではその姿を初公開している。なお、美 少年ファンの間で、この場面の撮影場所はインターネットTV局・AbemaTVの番組『GENERATIONS高校TV』の「GENE高FANTA編」(1月放送)と同じスポットだと特定されており、都内のカラオケルームとみられている。今後の動画で、詳細が明らかになるのだろうか? 再生回数は14日時点で35万台。