なぜアメリカ社会ではつねに黒人が「人種問題」になるのか [橘玲の世界投資見聞録]

なぜアメリカ社会ではつねに黒人が「人種問題」になるのか [橘玲の世界投資見聞録]
ニューヨークのタイムズスクエア   (Photo:@Alt Invest Com)
 トランプ米大統領がハイチやエルサルバドル、アフリカ諸国からの移民を「肥溜め(shithole)のような国から来た奴ら」と侮辱したことに抗議の声が広がっている。アフリカ諸国連合(AU)やハイチ政府はもちろんのこと、全米黒人地位向上委員会(NAACP)も「大統領は白人至上主義者という醜い過去に米国を引き戻そうとしている」と非難した(日経新聞2018年1月16日朝刊)。

 とはいえトランプは、アメリカ市民権をもつ黒人への批判を慎重に避けている。トランプの強固な支持基盤である白人労働者階級(ホワイト・ワーキングクラス)は、アファーマティブアクション(積極的差別是正措置)を「黒人貧困層を福祉依存にするだけ」と攻撃するが、トランプはこれまで、保守派によるリベラル批判の定番である「弱者の福祉漬け」を持ち出したことはいちどもない。それに対して2012年大統領選の共和党候補としてオバマに敗れたミット・ロムニーは、アメリカ人の約半数は政府に故意に依存しており、「自己責任をとったり、自立したりする生活をしたり」する気などさらさらないと発言したことが暴露されて強い批判を浴びた。

 政治をビジネスと考えるトランプは、投票権をもつすべての米国市民を「潜在顧客」とみなしている。顧客を批判するようではどんな商売も成り立たないが、顧客になり得ないひとたち(投票権のない外国人や不法移民)にはなにをいっても致命的な失態にはならない。そればかりか、「本音を語る面白い奴」として保守派の支持者が喜ぶことも計算しているのだろう(買い被りかもしれないが)。

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「なぜアメリカ社会ではつねに黒人が「人種問題」になるのか [橘玲の世界投資見聞録]」の みんなの反応 2
  • 匿名さん 通報

    長ぇなしかし。歴史を辿った末に何なのか。黒人を大事にしなさいと。黒人は偉いと。

    2
  • 匿名さん 通報

    経済番組でしたり顔の証券社員 生保研究所員 経済アナリスト よりは まともな人だよ

    1
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2018年1月18日の経済記事

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