80万部突破のベストセラー『医者が教える食事術 最強の教科書』著者、牧田善二医師が4度目の『金スマ(金曜日のスマイルたちへ)』に出演! これまで、「納豆に卵を入れるのは大損している」「ダイエット中でも肉の脂身を取り除く必要なし」など、驚きの「食の新常識」を公開し話題になった本書。8月9日には『医者が教える食事術2 実践バイブル』の発売も決定。

今回は一足早く、第2弾からの新情報を一部お届けいたします!

「魚卵で痛風にはならない?」という新常識

 尿酸値が高い人は、プリン体を多く含むイクラやタラコなどの魚卵を控えるように指導されます。

 また、番組内で紹介されたように、プリン体の多いビールを避け、別のお酒で我慢する人も…。

 しかし、ここで新常識!

 実は、尿酸値はコレステロール値と同様、食事による部分よりも体質的なものが大きいのです。

 もともとプリン体をたくさん作り出しやすいタイプの人は、食べ物に気を付けていても尿酸値はなかなか下がりません。

 一方で、普通に魚卵を食べているのに尿酸値が正常値下限より大幅に低い人もいます。

 つまり、生まれつきの体質が大きいのです。

 痛風は、尿酸が結晶化して主に足の親指付け根などに溜まり、腫れ上がって激痛を起す病気です。

 尿酸値を上げる原因としては、先に述べたようにビール、内臓肉やタンパク質など「プリン体」の多い食べ物の摂取が指摘されています。

 また、野菜や海草などアルカリ性食品を食べることで一定の改善効果はあります。しかし、尿酸の8割以上が体内で生成され、食事の影響は2割にも届きません。

 もともと尿酸値(基準値7.0以下)が上がりやすい体質があり、食べ物に気を付けても10を超えてしまう人はたくさんいます。ですから、痛風に関しては、食事プラス「治療を受けるかどうか」の判断が必要になります。

「低脂肪は体にいい」は嘘、という新常識

 何度説明しても、なかなか理解してもらえないのが「太る原因は脂肪の摂りすぎではない」ということです。あなたを太らせるのは、脂肪ではなく、ご飯やパンに代表される糖質です。

 専門家も含め、いまだに「太るのはカロリーが高い食べ物のせいだ」という大嘘を信じ込んでいる人が多く、カロリーが高い脂肪を悪者視しています。

 ところが、その理論は大間違いなので、いくら脂肪を避けても全然やせません。

 それどころか、脂質不足によって健康を害している人もいます。低脂肪はちっとも体に良くないのです。

 いいかげんに、こうした間違った先入観から自由にならないといけません。

 実は、食事と健康の関係について、あなたの先入観を覆してくれるだろう大規模な研究がどんどん進んでいます。本書(『医者が教える食事術2 実践バイブル』)でも詳しく取り上げていますが、トップ・ジャーナルで驚くべき最新のデータが次々と報告されているのです。

 当然のことだから、研究によって細かな結果は違っているものの、総じて言えるのが「肉を食べたほうが長生きする」ということです。

 日本人を対象とした調査でも、肉を食べている人に心筋梗塞や脳卒中が少ないことがわかっています。

 以前は「脂質の多い肉を食べると脳卒中の危険も高まる」と考えられていたのですが、それはもはや埃をかぶったものとなりまいた。

 ただし、すべての人にすべての肉がいいというわけではありません。「牛肉を食べると大腸がんが増える」といった報告もあり、特に女性にその傾向が強いことがわかっています。

 そうした最新のデータを知り、自分を知り、賢くふるまうことが、ビジネスパーソンをはじめとする現代人にとって必須なのです。

 いつまでも同じところに立っていないで、どんどん変化していきましょう。

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