居酒屋「天狗」などを展開するテンアライド株式会社が、2019年9月末の株主に配布済みの「株主優待券」の有効期限を延長することを、2020年5月13日に発表した。

 テンアライドの株主優待は、毎年9月末と3月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて、自社の店舗(『旬鮮酒場天狗』『テング酒場』『和食れすとらん天狗』『旬鮮だいにんぐ天狗』『酒蔵天狗』『ミートキッチンlog50(ログフィフティー)』『立呑み神田屋』)で利用できる『株主優待券』を年2回贈呈」というもの。

 今回の発表によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、「株主優待券」の有効期限を6カ月延長するとのことだ。具体的には変更前の有効期限「2020年6月末」から「2020年12月末」に延長される。

 テンアライド以外にも、新型コロナウイルスの影響で「優待券」などの有効期限を延長する企業が増加している。特に、外食系やレジャー系、交通系の企業は、相次いで有効期限の延長を発表しているので、注意して情報収集をしておこう。
【※関連記事はこちら!】
ANAホールディングス、株主優待の有効期限を延長! 航空券が“優待割引運賃”で買える「株主優待番号」の期限を新型コロナウイルスの影響を受けて6カ月延長!
東日本旅客鉄道(JR東日本・9020)、株主優待の有効期限を延長! 乗車券や特急券などが40%割引で買える「株主優待割引券」の有効期限が“1年間”延長される!
「やよい軒」や「ほっともっと」のプレナス、株主優待の有効期限を延長! 新型コロナウイルスの影響を受け、弁当代や食事代に使える優待券の期限を2カ月延長へ!

テンアライドの株主優待制度の詳細と利回りは? ◆テンアライドの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 9月末・3月末 100株以上 株主優待券(500円分)2枚(×年2回) 500株以上 株主優待券(500円分)10枚(×年2回) 1000株以上 株主優待券(500円分)20枚(×年2回)

 テンアライドの2020年5月15日時点の終値は377円なので、株主優待利回りは以下のようになる(※株主優待は年2回、受け取るものとして算出)。

(100株保有の場合)
投資金額:100株×377円=3万7700円
優待品:株主優待券2000円分
優待利回り=2000円÷3万7700円×100=5.30%

(500株保有の場合)
投資金額:500株×377円=18万8500円
優待品:株主優待券1万円分
優待利回り=1万円÷18万8500円×100=5.30%

(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×377円=37万7000円
優待品:株主優待券2万円分
優待利回り=2万円÷37万7000円×100=5.30%

 テンアライドの株主優待は、自社店舗で利用できる「株主優待券」。新型コロナウイルスの影響で外食しづらい状況となっているだけに、今回の有効期限の延長を歓迎する株主も多いだろう。ただし、外食業界は今後も新型コロナウイルスの影響を強く受けると予想されるため、これから投資する場合は注意が必要だ。
【※関連記事はこちら!】
株主優待名人・桐谷さんがおすすめする、長期投資向き+利回り4%超の「10年優待株」3銘柄を紹介! 買い物や飲食を楽しめるヒラキ、あさひ、アトムをチェック!

 テンアライドは居酒屋の「天狗」をはじめとする飲食店を展開する企業。2020年2月10日時点で発表している2020年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高151億9600万円(前期比0.5%減)、営業利益1億1300万円(前期比50.0%減)、経常利益1億2700万円(前期比47.5%減)、当期純利益3000万円の赤字。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で決算業務などが遅れており、決算発表は5月22日を予定。

■テンアライド業種コード市場権利確定月小売業8207東証1部9月末・3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り377円100株3万7700円ー※株価などのデータは2020年5月15日時点。
最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
編集部おすすめ