エイベックスの株主優待は、毎年3月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上を保有する株主に、同社主催の野外ライブイベント『a-nation』のチケット優先予約を実施(※保有株数と保有期間に応じて割引あり)。
今回の発表によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、2020年の「a-nation」が中止となったことから、2020年3月末に権利確定している株主優待では、「a-nation」のチケット優先予約を中止するという。「スマプラミュージック」と「スマプラムービー」については、例年どおり贈呈するとのことだ。
なお、エイベックスは例年、定時株主総会の後に、次世代アーティストなどを紹介するミニライブを開催していたが、このミニライブについても中止が発表された。
エイベックスの株主優待制度の詳細 ◆通常のエイベックスの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末 100株以上 ◆「a-nation」チケット優先予約◆株主限定スマプラミュージック及びスマプラムービー 備考 ※「a-nation」の割引率は、保有株数と保有期間によって下記のようになっている。
【100株】3年以上で10%、5年以上で30%
【300株】3年未満で10%、3年以上で20%、10年以上で40%
【1000株】3年未満で20%、3年以上で30%、5年以上で40%、10年以上で50% ◆2020年3月末のエイベックスの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 2020年3月末 100株以上 株主限定スマプラミュージック及びスマプラムービー
エイベックスの株主優待で優先予約できる「a-nation」は、2002年から毎年開催されてきた大規模な野外イベントで、人気のアーティストが数多く出演する人気のイベントだった。株主限定スマプラミュージックなどは引き続き贈呈されるものの、今回の「a-nation」の中止と、株主優待の優先予約の中止、さらに、定時株主総会後のミニライブの中止を残念に思う株主はかなり多そうだ。
エイベックスは大手音楽会社。ライブやイベント事業、音楽・映像配信、アニメなども手掛ける。2020年5月14日に発表した2020年3月期(通期)の連結業績は、売上高1354億6900万円(前期比15.4%減)、営業利益40億3300万円(前期比43.1%減)、経常利益30億1700万円(前期比53.8%減)、当期純利益11億200万円の赤字。2021年3月期に関しては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が未知数であることから、業績予想と配当予想を公表していない。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。