日本エアーテック(6291)は、2020年12月期の期末配当で、「1株あたり8円」の”記念配当”を実施すると、2020年11月9日の15時30分に発表した。これにより、日本エアーテックの配当利回り(予想)は1.18%⇒1.61%にアップし、”2期連続増配”を達成する見通しとなった。

 日本エアーテックは2020年12月期の配当予想を、普通配当が「22円」、新工場と本社新社屋の竣工を記念した記念配当が「8円」、合計の年間配当額を「1株あたり30円」に修正すると発表した。なお、日本エアーテックは例年、期末配当による年1回の配当を実施しており、中間配当は実施していない。

 年間配当額の前回予想は普通配当のみの「1株あたり22円」だったので、記念配当の実施によって前回予想から「8円」の増配となる。今回の増配発表により、日本エアーテックの配当利回り(予想)は1.18%⇒1.61%にアップした。

 また、日本エアーテックの2019年12月期の配当は「1株あたり22円」だったので、前期比でも「8円」の増配となる。
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 日本エアーテックは今回、記念配当の実施とともに業績予想の修正(前回予想比で「増収・増益」)も発表しているが、普通配当は前回予想の「1株あたり22円」に据え置いている。

一方で、「越谷新工場の竣工と本社新社屋の竣工」を記念して「1株あたり8円」の”記念配当”を実施するとしている。日本エアーテックによると、これは業績予想と「安定した配当の維持と継続を基本としつつ、利益配当は配当性向30%以上」という基本方針をふまえた結果であるとのこと。
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 なお、記念配当の実施および業績予想の修正が発表されたことを受けて、日本エアーテックはの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2020年11月9日)の終値1859円より171円も高い2030円(+9.19%)を記録しており、明日の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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日本エアーテックの過去10期の配当の推移は?■日本エアーテック(6291)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2011/128円2016/1215円2012/1210円2017/1220円2013/1210円2018/1220円2014/1210円2019/1222円2015/1213円2020/1230円
(予想)

 日本エアーテックは2019年12月期にも「増配」をしているため、2020年12月期の予想配当「1株あたり30円」が予想通り実施されれば、”2期連続増配”を達成することになる。ただし、2020年12月期の普通配当は「1株あたり22円」の予想なので、「1株あたり8円」の記念配当がなければ前期比で「横ばい」となっていた点には注意が必要だろう。
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 また、日本エアーテックの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。

連続増配が始まる直前の2018年12月期から2020年12月期までの2年間で、日本エアーテックの年間配当額は「1株あたり20円」から「1株あたり30円」まで、1.5倍に増加することになる。
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 配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、日本エアーテックの株価は2018年12月の終値574円から本日(2020年11月9日)の終値1859円まで、3.2倍に上昇している。なお、日本エアーテックは2020年11月6日に年初来高値1874円を記録している。

■日本エアーテック(6291)の株価チャート/月足・10年

日本エアーテックの配当利回りは?

 日本エアーテックの2020年11月9日時点の株価(終値)は1859円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※日本エアーテックの配当利回り】
株価:1859円
年間配当額:30円
配当利回り:30円÷1859円×100=1.61%

 日本エアーテックの配当利回りは1.61%。

2020年10月の東証1部の平均利回りは2.10%(配当実施企業のみ)なので、日本エアーテックの配当利回りは「やや低め」と言える。なお、日本エアーテックは株主優待を実施していない。
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 日本エアーテックは、日本で唯一のクリーンエアーシステム専門メーカー。日本国内に14拠点、国外に8拠点の営業所や工場を持ち、電子・精密機器や半導体・液晶、バイオなど様々な業種に対応できる体制を整備している。2020年12月期(通期)の業績予想は、売上高7.7%増、営業利益134.4%増、経常利益100.0%増、当期純利益104.9%増と好調(すべて前期比)。
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■日本エアーテック業種コード市場年間配当額(予想)機械6291東証1部30円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)1859円100株18万5900円1.61%※株価などのデータは2020年11月9日時点。
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