コロナ禍の前に行われた20年卒の就活。果たして主要大学の学生はどのような就職先を選んだのだろうか。
2019年の主要大学ランキング全体では、就職先の上位企業に大きな変化が見られた。国公立大ではコンサルティングファームが上位に食い込み、ネット企業も上位に浮上、代わって銀行や重厚長大企業は順位を落とした。
19年の東京大学は、1位が日立製作所、2位がアクセンチュア、6位には三井住友銀行と、新しい顔触れと従来の顔触れが混じったランキングだった。
果たして20年の東京大学の就職先上位に名を連ねたのはどんな企業だったのか?
根強いコンサル人気業績好調のソニーが急浮上
第1位となったのは、意外にも東京大学だった。
*20年は大学側に聞いた就職企業別の人数を基に算出しているが、19年は企業側に聞いた大学別の採用人数を基に算出したため、19年のデータには就職先として大学が含まれていなかった。
人数は208人と断トツだ。残念ながら内訳は分からないが、研究員などが含まれるとみられる。優秀な人材がこんなに大学に残るというのは、それだけ研究や労働環境が恵まれているということだろう。20位には東京大学医学部附属病院もランクインしている。
第2位となったのは昨年に続いてアクセンチュアだった。
アクセンチュアと同率で2位に入ったのはソニー。エレクトロニクス事業の選択と集中を進め、日本の電機メーカーで数少ない勝ち組となった同社は、新卒社員の横並び給与を廃し、優秀な新卒社員には給与で報いる制度を導入している。優秀な人材にとっては魅力だろう。
昨年6位のトヨタ自動車も5位に浮上した。上位には大学、コンサル、メーカーが名を連ね、人気の総合商社は圏外だった。
*ランキング表の見方
データは、各大学発表による企業別就職者数。東京大学は「東京大学新聞より集計。企業名は大学通信の調査方法にのっとって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。調査/大学通信

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