アサヒホールディングスの株主優待は、毎年3月末時点の株主に実施されており、従来の内容は「100株以上保有する株主に、自社グループ会社製品の優待販売を実施」というものだった。
しかし、この株主優待は2020年3月末の株主に実施された分を最後に「廃止」される。
アサヒホールディングスが株主優待を廃止する理由は「近年のIR活動を通じた情報発信や情報開示の強化により、株主の皆さまの当社に対するご理解が深まり、当初の目的を概ね達成するに至っております。また、今後の利益還元のあり方について慎重に検討を重ねました結果、剰余金の配当を中心とした株主還元を充実することがより適切であると判断し、株主優待制度を廃止することといたしました」とのことだ。
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なお、アサヒホールディングスは株主優待の廃止と同時に、2021年3月期の配当予想を修正(増配)。前回予想では、中間配当、期末配当ともに80円で年間配当金は160円とされていたが、期末配当が10円増配の90円予想になった。また、アサヒホールディングスは2021年3月期の通期の業績予想を上方修正することと、2021年3月31日を基準日(4月1日を効力発生日)として、1株⇒2株の株式分割を行うことも、同時に発表している。
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アサヒホールディングスの株主優待は、マッサージ器やヒーターといった自社グループ会社製品の優待販売だったが、前回実施分で「廃止」されることが発表された。その代わり、配当が拡充されることになり、前回予想より10円の増配に。この増配によって配当利回りが0.25%上昇し、4.24%という高水準に。利用できる人が限定される優待販売よりも、増配を歓迎する投資家のほうが多いと考えられるほか、同社は業績予想の上方修正も発表しており、週明けの株式市場で注目を集めそうだ。実際、SBI証券の夜間取引(PTS取引)では一時、当日(1月29日)の終値4005円より595円も高い4600円(+14.86%)を記録している。
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アサヒホールディングスは、貴金属リサイクルや産業廃棄物処理などを手掛ける企業。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。