唯一の1200万円台
今回は、上場する銀行を対象に平均年収のデータを使って、「年収が高い銀行ランキング2022」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。
はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。
1位は三井住友トラスト・ホールディングス〈HD〉(東京都)で、平均年収は1268.4万円(従業員数233人、平均年齢49.8歳)。本ランキングにおいて唯一の「1200万円台」だ。
同社は三井住友信託銀行を傘下に置く銀行持株会社だ。11年4月1日に中央三井トラスト・ホールディングスと住友信託銀行が経営統合し発足した。
2位は、三井住友FG(東京都)で、平均年収は1094.8万円(同1130人、同39.5歳)だった。
3位みずほと4位三菱までは年収1000万円超
3位は、みずほFG(東京都)で、平均年収は1044.2万円(同2072人、同41.2歳)。
同社は20年7月に元みずほ社員で構成する「〈みずほ〉アルムナイネットワーク」を立ち上げ、中途退職者のコミュニティづくりに着手。現在は、「カムバックアルムナイ採用」と称し、出戻り社員の採用も行なっている。
4位は三菱UFJFG(東京都)で1029.1万円(同3069人、同40.1歳)だ。トップ5のうち、従業員数が一番多い。
5位はほくほくFG(富山県)で994.8万円(同73人、同51.3歳)だ。トップ5のうち、唯一の「東京以外に本社がある会社」だ。また、前述の三菱UFJFGとは対照的に、トップ5の会社の中で、従業員数が一番少ない。
なお、ランキングの1位から5位まではホールディングカンパニーもしくはフィナンシャルグループであり、そこで働く従業員はグループ企業の「エリート層」である。
傘下の事業会社に比べ、少人数であることが多く、そのため、総じて平均年収も高額になる傾向があることには注意が必要だ。
ランキング完全版では、6位以下の全75社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ確認してみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)