1位は野村HD
平均年収1440万円を突破

 今回は、上場する証券会社・保険会社を対象に平均年収のデータを使って、「年収が高い証券・保険会社ランキング2022」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。

単体の従業員数が100人未満の会社は除外している。対象期間は、2021年4月期~22年3月期。

 はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。

 1位は野村ホールディングス(HD)(東京都)で、平均年収は1440.6万円(従業員数187人、平均年齢43.7歳)。

 同社は野村證券や野村アセットマネジメントなどの持ち株会社である。

 2位は、東京海上HD(東京都)で、平均年収は1412.7万円(同877人、同43.3歳)だ。トップ5のうち、従業員数が一番多いことにも注目だ。

 詳細は『地銀・証券は再編必至、メガ銀・生損保は好調…金融主要12社の序列「5年後の未来図』に譲るが、海外事業やM&Aに長けた同社は損保業界において業界の雄として君臨し続けている。

年収1000万円超は8社
ジャフコと大和証券が1200万円台

 3位はジャフコ グループ(東京都)で、平均年収は1252.5万円(同108人、同44.0歳)。4位は大和証券グループ本社(東京都)で、平均年収は1219.9万円(同467人、同40.3歳)だ。ここまでの4社が年収1200万円以上となる。

 5位はSOMPOHD(東京都)で1128.4万円(同474人、同43.4歳)だ。

 最後に、ランキング上位の「会社の形態」についても触れておこう。1位の野村HD、2位の東京海上HD、5位のSOMPOHDの形態は「ホールディングカンパニー」だ。

 ホールディングカンパニーは「持ち株会社」とも呼ばれ、傘下のグループ企業を「親会社」として統制する役割がある。

 そこで働く従業員もグループ企業の「エリート層」であり、事業の運営会社に比べ、少人数であることが多い。このため、総じて平均年収も高額になる傾向がある。

 ランキング完全版では、6位以下の全28社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ確認してみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)

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