平均年収304.7万円で1位となったのは
「スパイス」がヒットした企業
今回は、上場企業が公表する平均年収のデータを使って、従業員の平均年齢が30代で、なおかつ従業員数が100人未満の企業を対象に、「年収が低い会社ランキング」を作成した。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。
本連載でお届けしている年収ランキングシリーズでは通常、単体ベースの従業員が少ない会社は除外しているが、今回はあえて100人未満の企業を対象にしているので、これまで紹介できていなかった企業が多数登場する。
それでは早速、ランキングを確認していこう。

1位となったのは、ECサイトや店舗でアウトドア商品の販売を行うミモナ。平均年収は304.7万円だった。従業員の平均年齢は34.2歳、従業員数は40人(23年5月末時点)。和歌山県伊都郡に本社があり、TOKYO PRO Marketに上場している。
同社が2019年に発売した「アウトドアスパイスほりにし」は、SNSなどで話題となり大ヒット。シリーズ累計販売本数が800万本を超える看板商品となった。
今回のランキングの対象となった23年5月期の業績は、売上高が42億2600万円(前期比17.9%増)、営業利益が5億5800万円(同11.4%増)、純利益が3億9000万円(同13.0%増)と増収増益だった。
平均年収300万円台が26社
さまざまな業種がランクイン
2位は奈良県香芝市に本社を持つヒロホールディングス(HD)で、平均年収は328.7万円だった。同社は奈良県を中心にソフトバンクやワイモバイルなどのキャリアショップの運営を行っている。ミモナと同じく、TOKYO PRO Marketに上場している。
3位はテクノロジーズ。平均年収は330.4万円だ。本社は東京都港区にある。映像ソフトウエア開発や人材派遣会社向け業務管理システムの提供、太陽光発電設備の施工販売などを行う企業だ。東証グロース市場に上場している。
4位は新潟県上越市に本社があるサトウ産業。平均年収は337.7万円だった。高層ビルや大規模商業施設などの建築物で使用される柱や梁(はり)などの設計、製作を手掛けている。TOKYO PRO Marketに上場している。
5位はエリッツホールディングス(HD)で、平均年収は348.2万円だった。本社は京都府京都市にある。不動産仲介業や不動産管理事業などを営んでいる。
今回のランキングでは、平均年収300万円台が26社、400万円台が90社となった。完全版では全200社のランキングを公開している。どんな企業が入っているのか、ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部)