今回は、ポイントプログラムにおける会員が死亡した際の対応を検証しよう。
会員死亡時にどうなるのか?
会員が死亡した際のポイントの取り扱いに関するルールは、クレジットカード会社によって異なっている。それぞれの規約を確認してみよう。
●セゾンカード(永久不滅ポイント)
「セゾンカード」の永久不滅ポイントは、セゾンカード 永久不滅ポイント規約の第14条で以下のように書かれている。
【代表的なセゾンカード】
■MileagePlusセゾンカード還元率2.25% ※ 1マイル=1.5円換算、マイルアップメンバーズ加入時発行元クレディセゾン国際ブランドVISA、Master、AMEX年会費(税抜)1500円(マイルアップメンバーズ年会費5000円)家族カードなしおすすめポイント1マイルでも増減すれば有効期限が延長されて実質無期限。マイルアップメンバーズ加入で脅威の還元率!(関連記事⇒ユナイテッド航空のマイルを効率よく貯められるおすすめカードは「MileagePlus セゾンカード」!実質無期限で、ANAマイルと比較して得することも!)
●ダイナースクラブ(リワードプログラム)
「ダイナースクラブカード」の場合は、リワードプログラム利用規約の第13条に以下の様な記述がある。
【代表的なダイナースクラブカード】
■ダイナースクラブカード還元率0.4~1.5%(※1.5%は「ダイナース グローバルマイレージ」加入時、1ポイント=1マイル=1.5円換算)発行元三井住友トラストクラブ国際ブランドDiners年会費(税抜)2万2000円(「ダイナース グローバルマイレージ」加入時は別途年会費6000円)家族カード(税抜)あり(年会費5000円)ポイント付与対象の
電子マネーICOCA関連記事「ダイナースクラブカード」でもっとも得なのは、コスパ抜群の「銀座ダイナースクラブカード」! 高還元+サービス充実で、年会費2万円超の価値あり
●アメリカン・エキスプレス・カード(メンバーシップ・リワード)
「アメリカン・エキスプレス・カード」の場合はどうだろうか。「メンバーシップ・リワード」プログラム会員規約の第10条に以下の記述がある。
【代表的なアメリカン・エキスプレス・カード】
以上のように、今回規約を確認したすべてのクレジットカードでポイントの相続ができないことが判明した。
ちなみに、永久不滅ポイントについては、家族にポイントを移行することが可能(家族カードはNG)なため、家族も「セゾンカード」を保有していれば、事前に譲渡しておくのも良いだろう。
航空マイレージは、会員死亡時にどうなるのか?
次に、航空会社のマイルを確認してみよう。マイルも、ダイヤモンド会員などは有効期限が無期限となるため、大量のマイルを保有している人もいるだろう。そんな会員が死亡した場合には、相続できるのだろうか。
●JAL
JALの場合を見てみよう。JALマイレージバンクの一般規約に次のように書かれている。
規約を見る限り、JALのマイルは遺族が相続できるようだ。実際に相続可能なのかをJALに確認したところ「可能です」との回答が返ってきた。
【代表的なJALカード】
■JALカード TOKYU POINT ClubQ還元率1.5%※ 1マイル=1.5円換算、JALカードショッピングマイル・プレミアム加入時発行元JALカード国際ブランドVISA、Master、DC年会費(税抜)初年度無料、2年目以降2000円
(JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費3000円)家族カード(税抜)あり(年会費1000円)ポイント付与対象の
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●ANA
ANAマイレージクラブ会員規約の30条に以下の記述がある。
ANAもJALと同様に、会員の死亡時にはマイルを相続することが可能となっている。
【代表的なANAカード】
■ANA VISA Suicaカード還元率1.5%(10マイルコース加入時、
1マイル=1.5円換算)発行元三井住友カード国際ブランドVISA年会費(税抜)初年度無料、2年目以降2000円
(10マイルコース/年間6000円、
最大1250円の割引制度あり)家族カードなしポイント付与対象の
電子マネーSuica、モバイルSuica
(関連記事⇒「ANAマイルを貯めている人は必見!2枚のクレジットカード+ポイントサイトを使ってANAマイルを通常の1.35倍も貯める裏ワザ大公開!)
まとめると、会員が死亡した際、クレジットカードのポイントは相続対象とはならないが、ANA/JALマイルは相続対象になる。出張が多い両親や家族が死亡した場合、遺族の方はJALやANAに連絡することを忘れないようにしよう。
以上、今回は、クレジットカードのポイントや航空会社のマイルが、会員死亡時に相続対象となるのかどうか、を検証した。