凸版印刷株式会社と株式会社エクスは、凸版印刷の製造DX支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」と、エクスの生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場(以下、電脳工場)」をクラウドで連携。経営から製造までのDX化を実現する新サービスの提供を幅広い業界・業種に向けて2022年1月20日より開始すると発表した。
■本連携の背景と狙い
インダストリー4.0におけるスマートファクトリー化に向けた製造現場のDXは、企業の競争力向上の手段として課題となっている。デジタル化した製造現場のデータは生産性向上から工場経営のマネジメントなど、様々な形での活用が期待されているという。従来から、経営マネジメントシステムであるERPや基幹システムによる運用では「電脳工場」が広く採用されており、1995年の販売開始以来、国内外の中堅・中小製造業を中心にシリーズ出荷1800本を超える実績がある。また、製造現場のIoT化やDX化を目指す「NAVINECT」は、装置・MES(製造実行システム)・SCADA(産業制御システムの一種、監視制御とデータ取得)から取得する様々なデータを活用して、原価削減や品質向上につなげる。
多くの製造現場では、ERP・基幹業務データと製造現場の装置データは、連携することなく個別に存在しており、理論在庫と実在庫の乖離確認や予実の差の分析には、膨大な手間がかかっているという。