本作は松岡演じる家政夫の三田園薫(通称:ミタゾノさん)が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく、痛快“覗き見”ヒューマンドラマシリーズ。現在TVerでは、第1話~最新話に加え、見どころ全部見せますスペシャルなどが配信中。
第5話では“隣人”にスポットが当たり、ミタゾノさんが派遣されている高森修作(中村梅雀)宅に、隣家に住む女子高生の有坂凛(中島もも)が鍵の開いたトイレの窓から侵入するところから物語が始まる。
高森宅に侵入した凛は、なんと書斎の金庫に忍び寄り、施錠された金庫のロックを開けようとする。しかし、金庫の鍵は4桁の暗証番号が設定されており、施錠を解くことができない。
修作の正体は、世界中の美食家たちを唸らせてきた伝説のシェフ・ムッシュー美月こと、美月洋三だった。1年前に唐突に引退を発表し、今は不定期に自宅で晩餐会を開いて、特別な客だけに料理を振る舞っているという。
彼らとテーブルについて晩餐会に参加する凛。最初のスープに口をつけると、想像を絶する美味に驚かされる。だが、修作はそんな4人を見回し、突然、それが毒の入ったスープだと突き放す。修作の言葉に錯乱状態に陥る4人を見回し、さらに「これから出す料理を食べながらそれ(謎)がわかった者にだけ解毒剤を渡す」と修作は言い放った。
謎めいたミタゾノさんの存在感はもちろん、見た目は鼻っ柱が強いが、どこか陰があり、気弱な一面を併せ持つ凛の姿にもぜひ注目して見て欲しい。中島の風貌や演技が凛と見事にマッチし、はまり役とも言えるほど、凛の魅力を引き出している。また豹変する修作の一挙一動に血相を変えて取り乱す村田光(伊野尾慧)の姿もとてもコミカルで愛らしく、伊野尾ファンにはたまらないキュンポイント。井原、宇崎、遠藤ら超エリートが混乱し、本性をさらけ出していく姿もスリリングで見ものだ。
1話限り復活の山本はドラマ冒頭に“番宣シーン”としてライフルの入ったケースを持って登場する。