北山宏光が主演を務める新ドラマ24『君が獣になる前に』(テレビ東京系、4月5日よりスタート、毎週金曜24:12~)の記者会見が3日、同局スタジオにて開催。北山のほか、共演者の玉城ティナ、鳴海唯、深水元基、高橋光臣が登壇し、作品の内容に反して和気あいあいとしている現場について語った。


原作は、ヤングマガジンで大人気連載を誇った同名漫画(講談社)。累計200万部を越えた『君が僕らを悪魔と呼んだころ』(講談社)の作者・さの隆の最新作だ。年末の都内ターミナル駅で発生した史上最悪のテロによって、多くの人が死んだ。666人の死傷者を出した事件は、“獣の数字”にちなんで「The Beast」と呼ばれることに。実行犯で25歳の若手人気女優・希堂琴音(玉城)はその場で死亡。主人公・神崎一(北山)の幼馴染だった。
なぜ琴音は獣にならなければならなかったのか。止める手段はなかったのか。ヒトの「獣性」をめぐる戦慄のノワール・サスペンスとなっている。

ヤングマガジンを約20年愛読しているという北山。もちろん本作を知っていたと言い、「なんて面白い作品だと思っていたので、まさか自分が演じることになるとは。感慨深いと共に、ご縁に感謝しました。
そして、これをどう実写化していくのかワクワクしました」とオファーを受けた際の印象を語る。

そんな本作を制作するのは、以前に北山が主演を務めたドラマ『ただ離婚してないだけ』(2011年)チーム。深水も出演しており、「前回(『ただ離婚~』)もそうだったのですが、作品に対する熱量がものすごい! このチームだったらこの作品はやり遂げられると思うほど良い現場です。内容は過酷なのですが、その代わり現場は明るいです」と、グロテスクな内容に反して現場では和気あいあいとしていると明かす。

そんな撮影現場での印象的なエピソードを聞かれると、北山が「ティナちゃんの吐血がめちゃめちゃ上手い!」と絶賛。口に血のりを含んで吐き出す表現はかなり難しいそうだが、「ティナちゃんは血のりを2回に分けて吐けるんですよ。
このテクニックはすごい!」と褒めたたえる。

それを受け、玉城が「今回の作品で、また新しい肩書きが増えました」と言うと、高橋が「肩書き?“吐血女優”ってこと?(笑)」と命名。しかし玉城は気に入らなかったようで、「嫌です(笑)。(記事の)見出しにされちゃうからやめてください!」と拒否していた。

また高橋は、初共演となる北山を「好きになっちゃった」というエピソードを披露。初対面の際、「誕生日おめでとうございます」とプレゼントを渡してきたそうで、「気持ち持っていかれちゃった」とのこと。
それに対し、北山が「3月の誕生日の人が多くて。こういう(緊迫感のあるシーンの多い)ドラマですけど、裏ではハッピーなことを大事にしたいなと」と現場を思っての行動だったと明かすのだが、高橋は自分だけにプレゼントを渡されたと思っていて「私だけじゃなかったんですね?」と少ししょんぼりした表情を浮かべていた。

最後に、北山は「タイムリープやサスペンスなどの要素に目が行きがちですが、結局は人の物語。誰もが心に持っている“獣性”に蓋をして生きている僕たちが、蓋を開けた時にどうなるのかが見どころになっています」と見どころをアピール。「是非とも最後まで見てください」と視聴者に向けてメッセージを送っていた。